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食品流通・包装懇話会
2024年度 開催予定
例 会 | 第182回 講演会 |
第183回 講演会 |
第184回 講演会 |
第185回 講演会 |
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日 程 ・ 時 間 |
7月4日 午後 |
9月27日 午後 |
12月5日 午後 |
2025年 2月6日 午後 |
※講演会はWeb配信予定、※開催日は予定、活動内容は未定
2023年度 実績
開催回 | 開催概要:テーマ、講演要旨など |
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第178回 Web開催、 |
テーマ①:「サステナブル社会への貢献を目指した花王の取り組み」 講師:花王(株) 包装技術研究所 グループリーダー 関 直子 氏 概要:花王様のESG戦略である「Kirei Lifestyle Plan」(2019年4月発表)について紹介があった。この戦略目標を達成するために、包装容器の改良などの取り組みが大きく関わる必要があるとのこと。また、花王様では4R(Reduce、Replace、Reuse、Recycle)をバランスよく取り組んでいる。1991年に最初のつめかえ製品を発売して以降、多種多様な製品の発売を行い、つめかえ時の使い勝手を研究し試行錯誤を重ねて、理想形状の追求に努めている。一方、4Rについては、Reduce中心の活動のReduce Innovationとともに、Recycle Innovationに注力される方針。今後、更なるサステナブル社会への貢献に取り組む予定である。 テーマ②:「樹脂組成割合に基づく家庭系プラスチック類の排出実態」 講師:福岡大学 工学部 社会デザイン工学科 准教授 鈴木 慎也 氏 概要:プラスチックの資源循環において、家庭から排出される一般廃棄物系のプラスチックのリユース・リサイクル向上は課題である。本講演では、容器包装を中心とした家庭からの廃プラスチックの排出実態が紹介され、今後の資源循環拡大に向けた課題をお話しいただいた。今回の調査フィールドは福岡県で、小規模都市として筑後5市町での家庭から排出される容器包装プラ・製品プラおよび中規模都市として久留米市の組成調査結果であった。 形態別では、フィルム類が30-40%、ボトル類で10%、トレー・カップ類で30-40%、プラスチック資源循環法でも促進される一括回収の対象となる製品プラは、日用品その他で10%前後とのこと。今後、プラスチックの資源循環を進めていくには、生活者、自治体、動静脈サプライチェーン企業一体となった連携が求められる。今回の講演は事業者にとってもリサイクル取組みを進めていく上で、貴重な講演であったと思われる。 |
第179回 Web開催、 |
テーマ①:「マイクロ波・高周波解凍のシミュレーション技術」 講師:東京海洋大学 名誉教授 酒井 昇 氏 概要:冷凍技術の進化により冷凍食品の進化も目覚ましく、今や家庭の食卓にはなくてはな らない食のカテゴリーになっている。しかし、冷凍食品の解凍において、マイクロ波解凍(電子レンジ)、高周波解凍は急速に解凍でき非常に利便性が高い一面、加熱むら(ランナウェイ現象)が発生し、利用者にとって大きな不満となっている。今回、加熱むらの発生原因を要因別に考慮した解凍シミュレーション技術についてご講演いただいた。冷凍食品を高周波やマイクロ波で解凍するときに発生する加熱むらの原因として、①食品の誘電物性が温度によって変化する、②加熱庫内の電界強度が不均一である、③容器の形状や大きさによって食品内電界分布が異なるがあげられる。これらを解決する実例として、誘電物性、熱物性、成分変化・反応速度などを考慮した解凍シミュレーションの有用性を紹介いただいた。今回の講演から近い将来、これらのシミュレーション技術を活用して、電子レンジ庫内形状、保存容器形状、食品の素材・形状や調理方法(塩分濃度等)などの最適化によって、家庭用電子レンジでも冷凍食品が均一に加熱できることが期待されるご講演でした。 テーマ②:「青果物用鮮度保持フィルム「P-プラス」の開発、活用事例について」 講師:住友ベークライト(株) 概要:青果物は加工食品と異なり、収穫後も呼吸を続けて自身に蓄えた養分を消費し、品質低下につながる萎れや変色を引き起こし、商品価値を失う。青果物の呼吸は品目、重量、温度環境により異なり、呼吸が活発なほど 萎れや変色などの劣化が進むため、呼吸量を下げ劣化を抑えることによって、フードロスの削減が達成できる。多種多様な青果物の呼吸を抑えて鮮度保持する「P-プラス」のメカニズム、包装 資材の開発の経緯、活用事例としてカット野菜の消費期限延長についてご紹介いただいた。農林水産省は農林水産物・食品の輸出促進を掲げており、航空便に比べ安価に輸送することが出来る船便での検討が進んでいるが、航空便に比べ輸送期間が長くなることで青果物の鮮度劣化が課題となっており、それに対する様々な野菜、果物の品質保持のための試験例をご教示いただいた。また、長期貯蔵技術を活かした端期(はざかいき)販売は高値で取引されるため、端境期の野菜、果物の保存に関する有用な多くの事例もお話しいただいた。 |
第180回 Web開催、 |
テーマ①:「ビール製造時の副産物(搾り粕)を活用した化粧品パッケージの開発取組」 講師:(株)ヘミセルロース 代表取締役社長 茄子川 仁 氏 概要:天然の多糖類ヘミセルロースを主原料としバイオマスプラスチック樹脂材料の開発・製造に世界初で成功された、株式会社ヘミセルロース様に、「ビール製造時の副産物(搾り粕)を活用した化粧品パッケージの取組み」を講演いただいた。ヘミセルロースとは、植物細胞壁に含まれる不溶性・非結晶性の多糖類の総称であり、地球上で最大規模の未活用資源とも言われている。樹木や植物の工程(製紙パルプ)から入手しやすい結晶性セルロースやリグニンは、活用のし易さから世界中で研究開発や製品化が進められている。一方で、ヘミセルロースを製品化するプロセス開発は開発途上である。また、ヘミセルロースは、樹脂間伐材や植物残渣を活用して天然物100%が実現できることからも持続的かつ有用なプラスチック材料と言える。今回の株式会社ヘミセルロース様の取組みは、海外の展示会等を通じて情報発信され、地球資源の持続性の観点からも今度更なる普及・拡大が期待されると感じた。 テーマ②:「(株)レゾナックにおける廃プラスチックのケミカルリサイクル」 講師:(株)レゾナック 基礎化学品事業部企画部 概要:日本国内から排出される廃プラスチックは、その半分以上がサーマルリカバリー処理されているが、資源循環型社会の実現やCO2排出量の削減のために、マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクルの更なる普及が重要と考えられる。国内でのプラスチックリサイクルとしてガス化によるケミカルリサイクルに注目し、㈱レゾナックのKPR(KAWASAKI PLASTIC RECYCLE;川﨑事業所でのプラスチック原料化事業の略称)の実例紹介を中心にご講演いただいた。KPRでのケミカルリサイクルは、様々な処理を通じて、プラスチックから水素と二酸化炭素を生成するリサイクル手法で、プラスチックを分別する必要がなく、アルミ箔とのラミネート品など複合素材もそのままリサイクルでき、様々な分野で低炭素水素をエネルギー源として供給する事業が実施されている。最後に、「処理に困っているプラスチック廃棄物で焼却処理ではないリサイクルを検討したい場合には是非ご相談下さい。」とのお話をいただいた。 |
第181回 |
見学先:東京貨物ターミナル駅 概要:「コロナ明けにより、5年振りに見学会を開催する事ができた。東京貨物ターミナル駅の見学は第154回見学会以来7年ぶり2回目の訪問である。当時は荷役貨物駅の役割が大きかったように感じたが、物流拠点(レールゲート)を新設した総合物流サービスを提供する一大ターミナルへと変貌していた。見学会は貨物(コンテナ)駅としての役割その流れ、レールゲートの役割を座学で説明を受けた後、現場を見学した。2050年へ向けてカーボンニュートラルへの取り組み、また、物流の2024年問題等の時代背景からトラック輸送から鉄道輸送への転換(モーダルシフト)は昨今注目されているという。発送量はコロナ禍で一時減ったものの再び伸びている傾向にあるとのこと。もともと貨物中継所を全国各地に備えており、各地で同様の貨物ターミナル+レールゲートといった施設を整えていくとのことであった。時代背景から今後も成長していくのではないかと思われる。 |
過去開催実績
開催回 | 開催概要 |
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第174回 2022年 7月14日 |
①「現在の物流上の諸課題とこれらへの対応方策について」 国土交通省 総合政策局 物流政策課 主査 森重 裕貴 氏 ②「プラスチック資源循環促進法と循環経済に向けた政策について」 経済産業省 産業技術環境局 資源循環経済課 総括補佐 吉川 泰弘 氏 |
第175回 2022年 9月29日 |
①「海外の最新パッケージング動向」 パッケージング・ストラテジー・ジャパン代表 森 泰正 氏 ②「環境配慮設計とGREEN PACKAGING®」 大日本印刷(株) Lifeデザイン事業部 IPCビジネスデザイン本部 |
第176回 2022年 12月7日 |
①「つながるものづくりとデジタル技術の活用~IoT時代のものづくりに向けて~」 (国研)産業技術総合研究所 インダストリアルCPS研究センター ②「リアルを軸とした空間づくりで新しい体験価値と経済圏を創出 大日本印刷のXRコミュニケーション事業」 大日本印刷(株) ABセンターXRコミュニケーション事業開発ユニット |
第177回 2023年 1月26日 |
①「持続可能な社会の実現に向けてパッケージにできること『サステナブルバリューパッケージのご紹介』」 凸版印刷(株) 生活・産業事業本部 パッケージソリューション事業部 ②「ポリプロピレン樹脂の基礎と技術動向」 (株)プライムポリマー 産包材研究所 主幹研究員 犬飼 章博 氏 ③「バイオマスナフサからのプラスチック製造とマスバランス方式」 三井化学(株) グリーンケミカル事業推進室 室長付 池永 裕一 氏 |