各種催事

輸送包装懇話会

2025年度 開催予定

例 会 第160回
講演会
第161回
講演会
第162回
見学会
第163回
講演会
日 程

時 間
7月4日
(金)
14:00~16:30
9月12日
(金)
14:00~16:30
11月7日
(金)
2026年
2月20日
(金)
14:00~16:30

※日程は変更になる場合があります。講演会は対面/Webによるハイブリッド形式を予定しています。

2024年度 実績

開催回 開催概要:テーマ、講演要旨など
第159回
講演会
2025年
11月16日(木)

特集:包装を取り巻く制度と法規制
テーマ①:「ISO規格化の進むCoCと認証制度の動き:マスバランス法の国際標準化動向」

講師 :一般財団法人日本規格協会  岡本 裕 氏

 ISO/TC 308(Chain of Custody)では、「マスバランス法の要求事項及び手引き」を規定する規格の開発が行われています。Chain of Custodyは聞きなれない方も多いと思いますが、この規格はプラスチックリサイクルの促進、さらには循環型社会の形成促進のツールとして大いに期待されています。今回はISO/TC 308で開発が行われているISO 13662の概要とその動向が説明されました。また、Chain of Custodyは第3者認証でその信頼性を担保しており、認証に関する最新の状況に関しても説明がありました。

テーマ②:「EU包装・包装廃棄物規則(PPWR)の概要と将来像」

講師 :公益社団法人日本包装技術協会  井出 安彦

 EUの包装・包装廃棄物規則(PPWR)が閣僚理事会によって採択され、2026年中旬に施行されます。この規則は、これまでの指令(PPWD)に代わり経済事業者に直接提示され、日本からEU市場に包装製品や包装資材を輸出している企業はPPWRへの対応が必須となります。長大かつ複雑難解な内容ですが、この規則が描く循環型の包装産業の未来や、EPRと廃棄物ヒエラルキーを基盤とした構造は、同じく循環型経済を目指す日本にとっても大きな影響があります。この規則の主旨を踏まえ、概要と課題などについてお話しいただきました。

第158回
見学会
2024年
11月6日(水)

「東京都清掃工場・埋め立て処分場の見学」

見学先:品川清掃工場・中央防波堤埋立処分場

 品川清掃工場では、ごみの減容・減量化とリサイクルの映像を見た後、回廊から作業現場を見学。バンカ内で動くクレーンは圧巻で、焼却ガスも厳しく管理されていました。環境局中防合同庁舎では回廊から処分場全体を見た後、バスで中間処理施設と、東京23区最後の埋立処分場の中央防波堤外側埋立処分場・新海面処分場を見学。ここでも浸出水浄化、廃棄物飛散防止、メタンガスの発電利用など、環境対策に注力していました。処分場は、今後50年で満杯になると予想されるため、家庭ごみの削減のお願いもありました。3R推進と廃棄物の発生を少なくするように心がけたいと感じた見学会でした。

第157回
講演会
2024年
9月20日(金)

特集:リターナブル包装

テーマ①:「循環型社会の実現に向けた、静脈物流サービスの紹介」

講師:(株)日新  杉山 京平 氏、設楽 雄馬 氏

同社の環境面、物流面のソリューション「ハコラボ」と「LiBerth」が紹介されました。「ハコラボ」は、海外で流通可能なリターナブル物流容器の開発・導入・管理・返送をワンストップで提供する仕組みで、最適な容器の設計、管理、運用を委託でき、国際間でID管理もできるものです。また「LiBerth」は、リチウムイオン電池の静脈物流ソリューションで、EVや産業用・家庭用など回収した同電池の倉庫内保管ボックスと屋外保管用コンテナで、各技術・保安基準もクリアしています。電池の事故も目立つ中、重要性を強く感じました。

テーマ②:「リターナブル包装の取り組み~2024年問題やBCP対策に役立つNXソリューション~」

講師:日本通運(株)  藏田 隆典 氏、宮田 光揮 氏、長澤 将秀 氏、牧原 尚秀 氏

同社が提供するリターナブル器材であるプロテクトBOXとNX輸送商品を組合せた物流ソリューションが紹介されました。システムとの組み合わせで鉄道、海上、トラックなどの複数輸送モードを組合せた積載貨物の積替がないシームレス輸送が可能となります。またCO2排出量を可視化する支援ツール「エコトランス・ナビ」によりCO2排出量に加え、運賃、リードタイムも可視化できます。従来リターナブル包装・コンテナの個別運用はメリットと課題の板挟みでしたが、このようなソリューションにより、より身近で運用しやすいものとなっていることを実感しました。

第156回
講演会
2024年
7月25日(木)

特集:重量物包装

テーマ①:「多様化、複雑化する物流課題に対しグローバルな視点で解決を目指す -Tri-Wall Group の取り組み」

講師:トライウォールジャパン(株)  飯島 規道 氏

 重量物包装に段ボールを使用することが当たり前でなかった時代のトライウォールグループ社の取組みから昨今の多様化する社会の中で顧客ニーズや2024年問題、SDGs等に対して、どのような付加価値を創造し、貢献していくのかを説明して頂きました。日頃は目にすることが少ない、木箱でもなく一般の段ボールでもない、双方のメリットを兼ね備えた3層段ボールのグローバル物流の話を聞くことができ、海外への物流を考える上で大変参考になる内容でした。

テーマ②:「海外での包装展示会と市場調査」

講師:日本包装技術協会 包装技術研究所 輸送包装研究室 金子 武弘

 2023年ドイツで開催されたインターパック、また2024年にスペインで開催されたHispack、タイで開催されたProPak Asia、および各国の市場調査の報告がありました。特にドイツ、スペイン、タイの市場調査報告は、ドイツでは従来通りSRPでの販売が非常に目立ち、脱プラ、紙化が進んでいること。一方同じヨーロッパでもスペインではSRPでの販売はほとんど無いが、脱プラ化はドイツ同様に進んでいたこと。またタイではSRP販売はほとんど無く、まだまだプラスチック包装が多いことなど、3か国の市場の違いがよくわかる大変興味深い内容でした。

過去開催実績

開催回 開催概要
第148回
2022年
7月1日
2022年
8月5日

特集:パレット

①パレット標準化の動きと現状

(一社)日本パレット協会 加納 尚美 氏

②パレット標準化の動きと現状

ユーピーアール(株)岩西 慶太 氏

第149回
2022年
9月16日

特集:2024年問題と包装

①フィジカルインターネット実現のロードマップ

経済産業省 中野 剛志 氏

②物流を考慮した輸送包装

レンゴー(株)川上 仁 氏

第150回
2022年
12月16日

特集:進化する包装ライン

①ヒト型双腕ロボットによる包装梱包作業の自動化

カワダロボティクス(株) 材原 拓也 氏

②青果物用段ボールと包装機械

レンゴー(株) 金長 則之 氏

第151回
2023年
2月10日

特集:最近の段ボールの加工技術

①包装業界における工業用特殊刃物の役割

(株)塚谷刃物製作所 溝上 耕平 氏

②新しい輸送包装とダイカッティング技術

(有)関口木型製作所 関口 崇信 氏

第152回
2023年
6月30日

特集:改正 JIS Z0200

①包装に関わる標準化の動向と改定JIS Z0200のポイント

日本包装技術協会 金子 武弘

②改定JIS Z0200を用いた国内宅配貨物の包装貨物試験方法のご紹介

日本ビジネス ロジスティクス(株) 雑賀 正宏 氏

第153回
2023年
11月12日

特集:2024年問題

①ドイツの市場における陳列販売方法

日本包装技術協会 金子 武弘

②2024年問題への取り組みと課題

(株)サムライプレス/月刊「LOGI-EVO」編集部 片岡 信吾 氏

第154回
2023年
11月16日

特集:ラスト1マイル

①JR東日本、新幹線荷物輸送の取り組みについて

東日本旅客鉄道(株) 岩原 卓美 氏

②物流分野におけるドローン活用の可能性

(株)ACSL 伊藤 康浩 氏

第155回
2024年
3月15日

「航空輸送の上屋見学」

(株)JALカーゴサービス様