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平成29年日本の包装産業出荷統計の概要
公益社団法人日本包装技術協会
Japan Packaging Institute
はじめに
この統計の目的は,わが国で出荷される包装・容器の出荷金額・数量および包装関連機械の生産金額・数量を年別に調べ公表することにより,包装産業の現状と今後の動向を知るための基礎資料に供することにある。
1.包装産業の規模
平成29年の包装産業の規模を示す出荷金額と数量の総計は次の通りである。
(1)金額
1 包装・容器出荷金額 | 5兆6,528億円 |
前年5兆6,727億円 前年比99.6% |
2 包装関連機械生産金額 | 4,967億円 |
前年4,804億円 前年比103.4% |
合計(1+2) | 6兆1,495億円 |
前年6兆1,531億円 前年比99.9% |
(2)数量
1 包装・容器出荷数量 | 1,944.4万トン |
前年1,902.1万トン 前年比102.2% |
2 包装関連機械生産数量 | 359.5千台 |
前年355.2千台 前年比101.2% |
2.包装・容器の出荷金額
平成25年~平成29年の出荷金額について,材料別の統計表を表2に示した。
出荷金額は,平成4年以降減少傾向,平成16年~平成20年まで増加傾向,平成21年~平成23年まではほぼゼロ成長に推移したが,平成24年は,東日本大震災の影響でわずかな低下傾向が認められた。平成29年は, 平成28年に比べ, 出荷数量の増加傾向に比べ,出荷金額は微減で,特に, プラスチック製品に減少傾向が認められた。
構成比は,紙・板紙製品の43.7%と増加,プラスチック製品27.6%と減少を認め,金属製品,ガラス製品などは,ほぼ同様な構成比を示した。
3.包装・容器の出荷数量
平成25年~平成29年の出荷数量について,材料別の統計表を表3に示した。
出荷数量は, 紙・板紙製品, プラスチック製品が増加傾向で, 特に段ボール原紙,紙器用板紙が通販などの社会情勢を反映した増加傾向が認められた。
構成比は,紙・板紙製品64.7%,プラスチック製品19.1%,金属製品7.0%,ガラス製品6.2%で,紙・板紙製品の構成比がやや増加したほかは,前年とほぼ同様な構成比を示した。
〈付記〉
- この統計は,経産省他官庁統計,日銀統計,包装産業関連諸団体統計および個別企業情報などを基にしてまとめたものである。
- この統計は,わが国で出荷された包装・容器および包装関連機械についてまとめたものである。なお,輸入原材料は,この統計に含まれるが,最終形態(包装・容器)で輸入されたものは含まれていない。
- 参考に,輸出入構成比の高い包装材料・製品および印刷統計を付表として添付した。
(詳細については「包装技術」6月号をご参照ください。)