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2022年日本の包装産業出荷統計の概要
公益社団法人日本包装技術協会
Japan Packaging Institute
はじめに
この統計の目的は,わが国で出荷される包装・容器の出荷金額・数量および包装関連機械の生産金額・数量を年別に調べ公表することにより,包装産業の現状と今後の動向を知るための基礎資料に供することにある。なお、公表時期が一月遅れ、ご迷惑をお掛けいたしましたことお詫び申し上げます。
1.包装産業の規模
2022年の包装産業の規模を示す出荷金額と数量の総計は次の通りである。
(1)金額
1 包装・容器出荷金額 | 6兆0,788億円 |
前年5兆6,863億円 前年比106.9% |
2 包装関連機械生産金額 | 4,987億円 |
前年4,854億円 前年比102.7% |
合計(1+2) | 6兆5,775億円 |
前年6兆1,717億円 前年比106.6% |
(2)数量
1 包装・容器出荷数量 | 1,920.6万トン |
前年1,924.7万トン 前年比99.8% |
2 包装関連機械生産数量 | 275.6千台 |
前年286.8千台 前年比96.1% |
2.包装・容器の出荷金額
2018~2022年の出荷金額について、材料別の統計表を表2に示した。
2011年の東日本大震災の影響から回復以降、ほぼ横ばい状態で推移していたが、いよいよ新型コロナ感染の影響が現れ、またロシアのウクライナへの侵攻、世界各地での異常気象・災害などで需給バランスが崩壊し、原材料、エネルギー価格の急騰、更に急速な円安によって、出荷数量は前年割れでありながらも、2022年の出荷金額は、前年より約3,900億円とかなり大幅な増加となっている。原材料の構成比は、ほぼ従来と同様だが、より価格の高騰がみられたプラスチック製品が約1%の増加となっている。
3.包装・容器の出荷数量
2018年~2022年の出荷数量について、材料別の統計表を表3に示した。
2022年の出荷数量は、前年割れとなったが、構成毎でみると、紙・板紙製品(約0.6%)、ガラス製品(約4.6%)に増加が認められた。この傾向が、コロナ特需の反動や他素材価格の高騰といった一時的なものか、または環境問題への取組みのシフトなどによる継続的なものかは、2023年以降の統計結果により判断が待たれるところである。
〈付記〉
- この統計は,経産省他官庁統計,日銀統計,包装産業関連諸団体統計および個別企業情報などを基にしてまとめたものである。
- この統計は,わが国で出荷された包装・容器および包装関連機械についてまとめたものである。なお,輸入原材料は,この統計に含まれるが,最終形態(包装・容器)で輸入されたものは含まれていない。
※ 包装機械、包装材料・容器の出荷統計など詳細については「包装技術」7月号に掲載しております。