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2019年日本の包装産業出荷統計の概要

公益社団法人日本包装技術協会
Japan Packaging Institute

はじめに

この統計の目的は,わが国で出荷される包装・容器の出荷金額・数量および包装関連機械の生産金額・数量を年別に調べ公表することにより,包装産業の現状と今後の動向を知るための基礎資料に供することにある。

1.包装産業の規模

2019年の包装産業の規模を示す出荷金額と数量の総計は次の通りである。

(1)金額

1 包装・容器出荷金額
5兆6,953億円
前年5兆6,601億円 前年比100.6%
2 包装関連機械生産金額
5,358億円
前年5,169億円 前年比103.7%
合計(1+2)
6兆2,311億円
前年6兆1,769億円 前年比100.9%

(2)数量

1 包装・容器出荷数量
1,907.4万トン
前年1,937.5万トン 前年比98.4%
2 包装関連機械生産数量
298.1千台
前年296.7千台 前年比100.5%

2.包装・容器の出荷金額

2015年~2019年の出荷金額について,材料別の統計表を表2に示した。

2012年の出荷金額は,東日本大震災の影響でわずかな低下傾向が認められたが,その後,増加傾向に転じ,以降はほぼ横ばい状態で推移し,2019年は前年に比べて微増で,出荷金額の横ばい傾向が続いている。なお,2019年は,プラスチック製品に微増が認められた。

構成比は,紙・板紙製品は43.4%と横ばい,プラスチック製品は30.1%と増加,金属製品は14.3%と減少し,その他は,前年と同様な構成比を示した。

3.包装・容器の出荷数量

2015年~2019年の出荷数量について,材料別の統計表を表3に示した。

2019年の出荷数量は,前年に比べて紙・板紙製品が微増,プラスチック製品が横ばいであった。なお,段ボール原紙,紙器用板紙は,通販などの社会情勢により,引き続き増加傾向が認められた。

構成比は,紙・板紙製品64.7%,プラスチック製品19.6%で,紙・板紙製品の構成比がやや増加のほかは,前年と同様な構成比を示した。

〈付記〉

  • この統計は,経産省他官庁統計,日銀統計,包装産業関連諸団体統計および個別企業情報などを基にしてまとめたものである。
  • この統計は,わが国で出荷された包装・容器および包装関連機械についてまとめたものである。なお,輸入原材料は,この統計に含まれるが,最終形態(包装・容器)で輸入されたものは含まれていない。

※ 包装機械、包装材料・容器の出荷統計など詳細については「包装技術」6月号に掲載しております。

表1 包装産業出荷金額(2015年~2019年)

表2 包装・容器出荷金額(2015年~2019年)

表3 包装・容器出荷数量(2015年~2019年)