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JAPAN  PACKAGING  CONTEST 2021 入賞作品一覧

包装部門賞

食品包装部門賞

『牧場の朝ヨーグルト つくってあそぼ』

『牧場の朝ヨーグルト つくってあそぼ』

  • 雪印メグミルク(株)
  • (株)クレスコ
  • 王子パッケージング(株)
  • (株)尚山堂
  • (株)那波多目デザイン事務所

「牧場の朝ヨーグルト」の3連カップに使用されている紙の台紙を再利用し、継続的にお客様が楽しめる切り絵遊び「つくってあそぼ」をデザイン企画した。「牧場の朝ヨーグルト」に登場する牛等のキャラクターを台紙に、お子様にも作りやすい切り絵にしている。食べるだけでなく食べた後も切って作って、並べてと、パッケージで遊ぶことができ、お客様満足と、酪農の振興への貢献、資源の有効活用につなげていく。

『お客様視点での風味調味料用瓶容器』

『お客様視点での風味調味料用瓶容器』

  • 味の素(株)
  • 凸版印刷(株)

風味調味料の瓶製品について、振り出し部に粉体付着抑制加工を施し振り出し時の付着を抑制させ、さらにキャップの篏合性を改良し密封性を向上させることで、お客様の満足度を圧倒的に向上させるべく開発を行った。粉体付着抑制加工には撥水性のある素材の付与及び粉体の堆積抑制のための微細加工を施し、付着量減(当社法)を実現した。また、密封性の向上では、キャップ篏合部の形状を成形性も考慮し設計し、密封性評価(当社法)にて既存キャップに対し密封性が向上した。

『TPトレー』

『TPトレー』

  • ザ・パック(株)
  • (株)神宗

蓋、身共に紙製かつ、蓋身一体型フランジ付き紙製トレーの商品開発に取り組んだ。商品開封後、別容器を必要としないよう、密封性が高く、何度でも開閉可能な機能性及び構造開発にも取り組んだ。両サイドのフランジ部を斜めになるように成形することで蓋に密着させ、且つ、蓋に付いている差し込み部が正面フランジ部を巻き込んで身に差し込まれるため、隙間が少なく高い密封性を実現。押して開ける構造のため、差し込み部が劣化することが無く、何度でも開封でき、片手で容易に開封できる仕様となっている。

『ブレスケア25粒』

『ブレスケア25粒』

  • 小林製薬(株)
  • 本多プラス(株)

従来容器から開封性と環境対応を進化させた容器設計。全てのユーザーが使いやすいようなヒンジキャップを設計し、容器には掴みやすい曲線部をもうけ、手の大きなユーザーも握りやすい高さにした。また、ロゴラベルの彫刻化によるラベル廃止と乾燥剤をキャップに練り込むことで乾燥剤を入れていたパーツを削減することにより、プラスチック重量を従来比30%削減した。
更に、ボトルの樹脂にはサトウキビ由来のバイオPETを使用し、更なる環境負荷低減に貢献している。

『カゴメ醸熟ソース用容器』

『カゴメ醸熟ソース用容器』

  • カゴメ(株)
  • メビウスパッケージング(株)

お客様の声を元に、カゴメ醸熟ソース容器を改良した。手の小さな女性でも開封しやすいキャップを採用し、中栓の抜栓不要でキャップ開封とともにソースを注ぐことができる。中栓は細口かつ、中身の液種により流量調整版を設けることで、ドバドバ出ず注ぐことができ、また、ボトル中央くびれ部を押すことで、量を多く出すこともできる。従来の丸型フォルムの外観は大きく変更せず、カゴメ醸熟ソースの視認性は損なわないようにした。

『ベジぷる(やさいMIXゼリー/トマトゼリー)』

『ベジぷる(やさいMIXゼリー/トマトゼリー)』

  • 井村屋(株)
  • note design

野菜の美味しさをギュッと詰め込み乳酸菌の力をプラスした、いつもで手軽に食べることができるワンハンドタイプのゼリーバー。

『紙を使用した弁当用容器』

『紙を使用した弁当用容器』

  • (株)ファミリーマート
  • 伊藤忠プラスチックス(株)

プラスチック製容器の代替として使用可能な紙製の容器を開発し、コンビニエンスストアでの流通に耐えうる機能性を持たせた。紙製の本体には、長辺部の折り込み(強度の確保)・底面4隅のウォータータイト仕様(液漏れ防止)・内側のPP樹脂コーティング(1600Wの高出力電子レンジ加熱に対応)という工夫を施した。プラスチック製の蓋には、紙製本体のたわみに合わせた設計(嵌合性の確保)・嵌合部内側に突起を形成(蓋外れ防止)・段積み機能の付与(物流時の中身崩れ防止)という工夫を施した。

『加賀てまり・Tabimiso』

『加賀てまり・Tabimiso』

  • 加賀味噌食品工業協業組合
  • サクラパックス(株)
  • 凸版印刷(株)

胴体のフィルムを薄く設計することで、軽い力で絞り出すことができ、内容物を最後まで使い切りやすい、ラミネートチューブとパウチの両方の特徴を兼ね備えた「チューブなパウチ」を開発し、加賀で親しまれている麹味噌や豆粒味噌など3種の味噌に使用した。プラスチック樹脂使用量の大幅な削減に加え、胴体フィルムと抽出口にバリア機能を付与する事でバリア性能がアップし内容物の鮮度保持を可能とした。

『レンジアップ後の熱さを緩和するリッド』

『レンジアップ後の熱さを緩和するリッド』

  • 東罐興業(株)

グラタンやドリアのような食品のパッケージには紙容器の採用が多く、充填調理後には主にリッド(蓋)を被せフルシュリンクの構成で流通される。コンビニエンスストア等の店頭でレンジアップした後は、パッケージ全体が高温になりやすい。そのため、レンジアップ後の消費者の安全性(火傷などのリスク抑制)と取り扱い性を向上させた構造のリッドを開発した。

菓子包装部門賞

『ブルボン プチポテト シリーズ』

『ブルボン プチポテト シリーズ』

  • (株)ブルボン
  • 大日本印刷(株)

「ブルボンプチポテトシリーズ」5品(うすしお味、コンソメ味、のりしお味、わさび味、えんどうまめうましお味)の包装材質について見直しを行い、フィルムの薄物化を行う際に、植物由来プラスチックのバイオPETフィルムの採用を組み合わせ、経済的なバランスも考慮した。フィルムの薄物化によるプラスチック削減とバイオプラスチックの採用で、トータルでCO2の削減に寄与している。

『シンポテト他 ー環境配慮仕様スナック用包材ー』

『シンポテト他 ー環境配慮仕様スナック用包材ー』

  • カルビー(株)
  • 大日本印刷(株)

高いバリア性と遮光性が求められている内容物のため、フードロスの観点からも包材の性能を下げずに環境配慮化するために、蒸着の膜厚を1.3倍以上にした厚蒸着のバイオマスPETを作製した。インキもバイオマスインキ化することで、生活者や業界全体にも環境促進を促すようなパウチが完成した。

※とうもりこ、えだまりこは現在発売しておりません。

『ぬりえぼうし付き 西村のこいのぼりぼうろ』

『ぬりえぼうし付き 西村のこいのぼりぼうろ』

  • レンゴー(株)
  • (株)西村衛生ボーロ本舗

こどもの日用の、塗り絵が楽しめてパーティハットに使用できるボーロ菓子。コミュニケーションツールになる上、SNSで話題となるようなパッケージがコンセプト。パッケージの役割を「梱包輸送・商品の保護」だけでなく、商品の一部として付加価値を高めた。

『トミカビスケット』

『トミカビスケット』

  • 日清シスコ(株)
  • (株)サガシキ

ビスケット用の菓子パッケージ。通常のオートケーサー形式に正面と裏面にペーパークラフトを設けることにより、食べる楽しみだけでなく、切り取る、折り曲げる、組み立てる、遊ぶ、といった手を使う様々な動作を促すことができる。ペーパークラフトは立体的で付属パーツの効果により、リアリティのある形態に仕上げている。

飲料包装部門賞

『スタッキングペーパーリッド』

『スタッキングペーパーリッド』

  • デザインスタジオエス
  • (株)竹尾
  • (株)日本デキシー

プラスチックリッドの代替として、柴田文江氏の作品をもとに、紙専門商社の竹尾、紙カップメーカーの日本デキシー、および東京のサードウェーブコーヒー牽引役のひとつである神保町GLITCH COFFEE&ROASTERSが集まり、ものづくりとサービスの端境がない有機的な協議のもとでスタッキングペーパーリッドが生み出された。飲み口がないタイプが標準で、持ち歩きのための必要最低限の機能となっており、リッドを外して直接カップから飲むことで、飲み物本来の香りや風味を最大限に味わえる。

『コカ・コーラ、ジョージアジャパンクラフトマン100%リサイクルペットボトル、およびコカ・コーラ小型PETのサイズ展開』

『コカ・コーラ、ジョージアジャパンクラフトマン100%リサイクルペットボトル、およびコカ・コーラ小型PETのサイズ展開』

  • 日本コカ・コーラ(株)

コカ・コーラシステムでは「ボトルtoボトル」でのリサイクルを推進しており、2021年5月末からコカ・コーラ350ml・500ml・700ml各PETと、ジョージアコーヒーの主力製品ジャパンクラフトマン500mlPETで100%リサイクルペットボトルを拡大展開している。またコカ・コーラ小型PETでは、飲みきりサイズの350ml PETと2人飲みサイズの700mlPETを追加展開し、従来の500mlPETと併せて小型コカ・コーラPET全体の販売を活性化させ、100%リサイクルペットボトルの認知度を上げるとともにプラスチック資源の水平リサイクルを推進する。

『ファミリーマートコレクション 天然水 新潟県津南 600ml ファミリーマートコレクション 天然水 宮崎県霧島 600ml』

『ファミリーマートコレクション 天然水 新潟県津南 600ml ファミリーマートコレクション 天然水 宮崎県霧島 600ml』

  • (株)ファミリーマート
  • (株)クリアーウォーター津南
  • (株)クリーン・アクア・ビバレッジ
  • 大日本印刷(株)
  • 東洋製罐(株)

ファミリーマートは持続可能な社会に貢献するため「ファミマ ecoビジョン 2050」を策定した。その目標の1つである「プラスチック対策」では、オリジナル商品の容器・包材に、再生PETなどの素材使用を進め、2050年までにその割合を100%にすることを目標にしている。今回PB天然水2商品の容器を再生PET樹脂100%のリサイクルペットボトルに変更し、石油から新規に製造されるプラスチックとCO2排出量を大幅に削減した。

『食べられるコップ 「もぐカップ」』

『食べられるコップ 「もぐカップ」』

  • アサヒビール(株)
  • 丸繁製菓(株)

廃棄物削減には、消費行動を変革させる5R(3R+Refuse,Repair)を促す商品が必要がある。もぐカップは「使い捨て」を「使い食べ」に変革することで、楽しく消費行動を変革することを目指した。供給能力や価格の面で比較的リーズナブルに導入でき、耐水性は常温の水で約1時間あり、飲み物を飲む用途として十分な時間保持できる。北海道産じゃがいもでんぷんが主原料で、高温高圧で焼き固めることで、表面数μmのみに硬い膜を形成し、内面は空気を含んだ構造となっている。これにより、耐水性と食べやすさを両立している。

『“日本初のインライン化!” 液色を魅せる表示シールラベル』

『“日本初のインライン化!” 液色を魅せる表示シールラベル』

  • サントリーMONOZUKURIエキスパート(株)

サントリーでは伊右衛門の特徴の「鮮やかな緑色の水色」の見えるコミュニケーション連動商品として、シールラベルを付けた商品を開発した。工程や輸送時の剥がれ・破れに強く、検査もしやすいシールラベルを選定し、サイズや形状の最適化、裏面印刷を活用することで、日本で初めて義務表示の入ったシールラベルのインライン化を実現した。シールの糊には環境配慮タイプを使用し、手で簡単に剥がせる事に加え、糊がボトルに残らず、分別・リサイクルもしやすい。

化粧品包装部門賞

『イグニス イオ』

『イグニス イオ』

  • (株)アルビオン
  • 高圧化工(株)
  • (株)三葵コーポレーション
  • 大和製罐(株)
  • 豪門彩色印刷

ブランドのフルリニューアル。単品アイテムから成る新たなシリーズを導入し、新規客の獲得とブランドの拡大を図った。選ぶ楽しさをシリーズごとにたくさんの色で表現した。シリーズほぼ全ての商品にバイオマス樹脂を使用しており環境にも優しいパッケージになっている。

『POLYGONS』

『POLYGONS』

  • 富山スガキ(株)
  • (株)Alexis
  • メディケア・コスメ(株)

「パッケージは商品そのもの。」というコンセプトのもと、店頭において競合品との差別化やブランド力の向上につながる、今までにない意匠性のパッケージを目的に開発した。また、包装資材として適正なコストにも配慮しながらの開発を試みた。紙器の打抜工程のみで表現した多角形構成のパッケージで、偶然に生まれたような形状ではあるが、包装資材として成り立つよう計算された設計である。化粧品、サプリメントのパッケージとして採用されている。

『ビューティブーケ 薬用美白エイジングケアクリーム』

『ビューティブーケ 薬用美白エイジングケアクリーム』

  • (株)ファンケル
  • (株)グラセル

日々ご使用いただいているお客様のご要望に耳をかたむけリニューアルを行った。「もっとたっぷり使いたい」には、容器が大きくならないよう大きさを維持しつつ中パーツ容器を調整し、容量20%アップした。そして、「容器を捨てるのはもったいない」というお声にこたえ、「つけかえ用(レフィル)」と「専用容器」を開発した。そのため廃棄されるプラスチック量が91%削減できた。そして、ストレスがなく、つけかえできるように、つけかえが感覚的にわかりやすい容器構造にした。

『オルビス ミスター』

『オルビス ミスター』

  • オルビス(株)
  • (株)吉野工業所
  • (株)グラセル
  • 浅井硝子(株)
  • 本州印刷(株)

おおざっぱだけど繊細で、男らしくいたいけど悩む時もある。矛盾を抱えながら毎日をタフに生きる、現代のリアルな男性ひとりひとりの魅力を引き出すメンズスキンケア シリーズ。シンプルな形状に無彩色であるグレーを用いることで、メンズスキンケアでありながら、あえて性別や既成概念を感じさせないニュートラルなデザインとしている。象徴的に配置されたグラフィックは、男性らしさを象徴する荒々しい手書きのパターンを規則正しい四角で切り取ることで、矛盾を抱えた人間らしいチャーミングな男性像を表現している。

医薬品・医療用具包装部門賞

『遺伝子検査用試薬保護容器』

『遺伝子検査用試薬保護容器』

  • 東洋製罐(株) テクニカルセンター
  • 栄研化学(株)

小型全自動遺伝子検査装置に必要な体外診断用検査チップは、樹脂トレーで固定して容器に収納後、アルミパウチで外装して真空パックした状態で常温保管・輸送される。真空パック時の排気効率を高めるため、蓋にステップを付与して通気部を設置し減圧後の蓋の固着を防ぐとともに、缶胴と被せ蓋の適度な嵌合力確保の両立を実現した。検査チップの装着、取り外し時の作業性、輸送性のほか、真空パック時の耐外圧強度の確保等を考慮して楕円容器形状を採用したほか、材質にはリサイクル性に富んだブリキ材を選定した。

トイレタリー包装部門賞

『yuskin / yuskin sisora』

『yuskin / yuskin sisora』

  • (株)エイトブランディングデザイン

「あなたの肌のために。」をブランドコンセプトに、パッケージ及び容器デザインを一新した。手馴染みの良さを感じられる柔らかいフォルムとし、ロゴデザインは、現代的でやさしい印象を持つように、容器形状とリレーションをとりながらデザインした。ブランドカラーは、これまでの主要カラーを継承しながら、オレンジ・ディープベージュ・ベージュの3色にブラッシュアップを行い、ブランド価値の強化を図った。ポンプ容器は、中身を付け替えて繰り返し使え、さらに付け替えパウチは最後まで使いきれる環境に優しいデザインとなっている。

『サンカット プロディフェンス』

『サンカット プロディフェンス』

  • コーセーコスメポート(株)

炎天下でのスポーツ等の過酷な環境での使用や、通年のデイリーな使用などの新しいニーズに向け、汗やニオイを抑える新技術や、肌にやさしい低刺激設計など、肌パフォーマンスをUPする機能を付加した高機能ラインを開発。機能性を演出するため、シンプルで力強さのあるデザインにこだわった。キャップとボトルが一体に見えるよう、バータイプのシンプルな形にし、天面と底面の角Rを大きくとり、丸みを持たせて機能的ににぎりやすくした。ボトルのシュリンク印刷は、蒸着キャップと質感を合わせるため、高輝度インキを使用して輝度感を再現した。

日用品・雑貨包装部門賞

『コロナ感染防止を目指した廉価なマスク収納容器』

『コロナ感染防止を目指した廉価なマスク収納容器』

  • 東京パック(株)
  • (株)コバヤシ
  • 堀内技術士事務所

コロナ感染予防の観点から、大勢の方々に使用していただきたいとの思いで、マスク収納容器を開発した。金型価格の安い真空成型でシェルパックを生産。収納するマスクは湿気が高く、濡れ汚れ感が出るため、蓋身のフラット部を格子状にした。他人との誤使用対策として蓋中央に30×70mmのフラット部を設け、持ち主の氏名を記載したラベルを貼れるようにした。

『鮮やかな断面を持つ段ボール製ポートフォリオケース』

『鮮やかな断面を持つ段ボール製ポートフォリオケース』

  • (株)協進印刷
  • (株)竹尾
  • オールライト グラフィックス

フルートとライナーに色数豊富なファインペーパーを使用し組合せが自由な段ボールシート(FINE FLUTE)で設計したポートフォリオケースを開発した。独自に開発した包装材料の機能と豊かな色と美しさを合わせ持ち、開けた時の印象が際立つよう外側のライナーをグレー、中芯と内側のライナーは青を選択。また、手提げ部が本体に連接されている別部材を使わないワンシート省資材設計。本体に連接している差し込みフラップで固定する事で容易にケースに形成される。

『粒状かる~い培養土 6L』

『粒状かる~い培養土 6L』

  • ザ・パック(株)
  • (株)プロトリーフ

業界初となる園芸用クラフトパッケージ。材質構成の50%以上にクラフト紙を使用することにより、紙マークを表記。印刷方式に有機溶剤の少ないフレキソ印刷を採用。印刷用インキもバイオマス由来のボタニカルインキを使用することにより、環境面により配慮したパッケージとなった。印刷インキのコーティング層となるニスは撥水ニスを採用し、少しの水濡れ程度であれば最外層の紙に水分が吸収されることなく、長時間でなければ野外での使用も可能である。

『トップ スーパーNANOX』

『トップ スーパーNANOX』

  • ライオン(株)
  • (株)吉野工業所

容器全体のプラスチック量の削減とメカニカルリサイクルPETを100%活用したボトルを開発した。プラスチック量を従来品から12%(本体)、9%(本体大)削減しつつ、内容物によるボトル内の酸素吸収や水分蒸散による減圧でボトルが変形して外観品質を損なわないよう耐減圧性能を設計した。使用時や詰替え時に液残量が視認できるよう透明化し使用性にも配慮した。ノズルキャップもパッキンやインナーリングを用いない新たな嵌合機構を開発しプラスチック量を35%削減。小型化しつつも液の排出性をはじめとした使用性を確保したノズル形状を開発した。

『ブライトSTRONG衣類の爽快シャワー』

『ブライトSTRONG衣類の爽快シャワー』

  • ライオン(株)
  • (株)吉野工業所

「洗濯かごに入った状態からかけておくだけで汚れも菌もウイルスも洗い始めてくれる」洗濯用プレ洗剤(部分用)である。気づいた時に手間なくすぐに使えるヒンジキャップ付きスクイズボトルを採用。キャップ中央に配置された4つの孔からシャワー状に洗剤液が吐出されるため、狭い範囲から広い範囲まで簡単に洗剤を掛けられる。キャップ内側に配置したスリット弁の効果により、逆さにしても液だれしない使い勝手の良さを実現した。

贈答品包装部門賞

『引越しのサカイ ダンボール販促グッズ』

『引越しのサカイ ダンボール販促グッズ』

  • (株)高木包装

サカイ引越しセンター様の営業用の販促ツールとして組立式クラフトカレンダー、トラック型小物入れ(大小)を開発した。クラフトな素材感、環境に優しいダンボール素材、組立やすさと完成度の高さを評価され採用された。サカイ引越しセンター様のパンダのダンボールケースと同素材であるため、企業イメージアップにつながった。また設置箇所(全国10,000)において販促効果が実証でき、リピート注文をいただいた。非売品のためメルカリなどでも転売されるほど魅力あるノベルティに仕上がった。

『伊藤久右衛門 フラワーギフト アレンジピンポンマム』

『伊藤久右衛門 フラワーギフト アレンジピンポンマム』

  • (株)伊藤久右衛門
  • 関西パック(株)
  • ムサシ王子コンテナー(株)

京都発祥で主に宇治茶・抹茶スイーツを販売する伊藤久右衛門では、花とお菓子を同梱するギフトセットを開発した。花は四角い花器に生けられたアレンジメントで、花器全体を覆い尽くすデザインとなっているため、花を傷めずに花器の固定ができる包装資材が求められた。1枚で構成されるパットを組み立てていくと内側から花器を固定するための固定爪が出現し、花器上面を側面から固定する。資材の組立は差込みと折り返しからなるテープレス構造で、花器固定部分を外側に引っ張ることで簡単に花器の梱包及び開梱作業がおこなえる。

『鉢までオール紙製 胡蝶蘭花器』

『鉢までオール紙製 胡蝶蘭花器』

  • 松浦園芸
  • (株)名古屋モウルド
  • レンゴー(株)

鑑賞後に陶磁器の鉢を処分する手間を軽減するため、オール紙素材の新しい胡蝶蘭花器を開発した。プレプリント・デジタル印刷により、高級感のあるストーン調デザインの外観を実現した。
鉢を段ボール製にすることで軽量化され、畳んで古紙としてリサイクルに出すことができる。また、鉢内部の胡蝶蘭を固定するパルプモウルドについても新たに開発した。

『富山市ベイビーボックス2021』

『富山市ベイビーボックス2021』

  • 富山市
  • サクラパックス(株)

富山市ベイビーボックス事業で使用する育児用品の贈答用化粧箱。市役所でのお渡し後、そのまま持ち歩いてもおしゃれ且つ丈夫な構造設計、デザインとなっている。ギフトボックスとしての役割を果たした後は、お子様用の書類を保管するケースとして最適なサイズ感になっている。その他の利用方法であっても、永く使っていただけるような設計提案をおこなった。発送用途としての利用も考え、160サイズの外装箱に効率よく収まる設計となっている。

POP・店頭販売包装部門賞

『スライドカウンター』

『スライドカウンター』

  • 大王パッケージ(株)

店頭でのキャンペーン施策で、他品目の商品を組み合わせて陳列する際、幅を調節可能にし、什器を商品サイズに合わせることで、1種類で多くの陳列パターンに対応させることができる究極の汎用什器を開発。陳列商品の量に合わせ、什器幅を300~440まで調節可能。コストと廃棄の問題を考慮し、本体は樹脂パーツ等使用せず全て紙製。什器幅に合わせヘッダー(POP)の取り付け位置も調整できる。

『めくって、はって デザイン変化什器』

『めくって、はって デザイン変化什器』

  • ダイナパック(株)

簡単にデザイン変化ができ、年間イベントに対応できる什器を開発した。什器は磁力シートを貼り付けた積層段ボールで作製、軽量で強度があり女性でも簡単に運搬が可能。表面デザインも磁力シートに印刷し、互いを貼り合わせるので本体が壊れない限り何度でも使い回しができる。年間通してコストダウンに繋がり廃棄物も減少する。3枚までの重ね貼りや自由形状カットによる部分可変も可能。使用しない時は薄く折り畳むことができる。

『腰のないコートボールの中間箱も楽々開封 新ワンアクション開封箱』

『腰のないコートボールの中間箱も楽々開封 新ワンアクション開封箱』

  • アサヒグループ食品(株)
  • レンゴー(株)

腰のない単紙素材においても確実に、きれいに、早く開封できる中間箱を開発した。開封口を押し込むと開封誘導罫線の作用により、力がジッパーに確実に伝わるため、意図しない箱の破れを防ぎ、きれいな状態で開封することができる。また、ジッパーの形状を紙の目に沿わせることで、小さい力で手早く開封することができる。開封時の切り口は触れても痛くないよう、丸みを帯びた形状とした。

『小玉スイカ1玉用 8角キャリングケース』

『小玉スイカ1玉用 8角キャリングケース』

  • 王子コンテナー(株)
  • 王子産業資材マネジメント(株)

小玉すいかの直売所で、視認性を向上させ、販売促進に繋げることができるキャリングケースを開発した。8角形状とすることで、他のケースより目を引く形状とし、かつ使用材料を削減した。面取り部を活用したデザインとすることで、アイキャッチ効果が期待できる。グルー(糊貼り)を廃止し、差し込み式にすることによりエコロジーで、保管場所を取らない。持ち手を付けることで、購入後の持ち帰りを便利にした。

『景品付き紙製首掛けPOP』

『景品付き紙製首掛けPOP』

  • サンスター(株)
  • レンゴー(株)

プラスチック製が主流の販売促進用首掛けPOPを、環境負荷が比較的少ない紙製にて開発した。FSC認証紙でありプラスチック削減効果は5.6t/年の見込みである。フラップを巻き込むだけで景品を梱包でき、貼り加工やテープ封かんが不要である。また、挿入穴に半円状の突起を付けて脱落を防止した。緩衝の効果もあり、首径が異なるボトルに使用しても破れない。その結果、資材コスト大幅減、作業工数を約30%削減できた。

『化粧品空き容器回収 BOX』

『化粧品空き容器回収 BOX』

  • 日本ロレアル(株)
  • (株)リンクス

日本市場において、消費者を巻き込んだ循環型社会のために、化粧品空き容器の取り組みができるような回収BOXを作製した。BOXは段ボール製で折り畳み可能タイプで、組み立てて設置する。中に回収袋を貼り、空き容器を回収できるようになっている。蓋の開け閉めができ、長期設置した際に回収袋を取り換えられる。

輸送包装部門賞

『LOVEラップBOX』

『LOVEラップBOX』

  • 大王パッケージ(株)

通販による贈答用の輸送箱で、受け取った人が開梱すると商品が浮き上がり、驚きや感動を与えることができる奇抜性を持った箱を開発した。A式の外箱にフロート式保護パットで商品箱を包み込みセットし、内フラップとの連結により簡単にフロート機能が完成する構造とした。また外箱とフロート式保護パットの二重構造により保護機能も有している。

『エアゾール缶取り出しラインの外装箱開封作業効率化』

『エアゾール缶取り出しラインの外装箱開封作業効率化』

  • 日本トーカンパッケージ(株)

エアゾール用缶の輸送箱は、従来0201型の箱を使っていたが、納品先でロボットが缶を取出す際にフラップが邪魔となるためフラップを外側に折り返し、ゴムバンドで固定していた。そこで0200型の箱で蓋を別部品とし、フラップの折り返しと固定作業を排し、また蓋には2本の罫線を設けて箱の内側に挿し、固定する構造とし、作業性を改善した。

『北海道メロントレー(大玉向け)』

『北海道メロントレー(大玉向け)』

  • 大石産業(株)

北海道メロンの大玉化に伴い、3玉包装規格が一般化してきたため、3玉用トレーが必要となった。北海道メロンは夕張メロンを代表とする長円形メロンと、富良野メロンを代表とする球形メロンのおおきく形状の異なる2種類のタイプに分類されるが、特に大玉である3H用は、形状の違いが大きいため、トレーホールの一部を湾曲状にすることで両形状のメロンを収納することができる兼用型パルプモウルドトレーを開発した。

『斜め化粧箱(はちみつカリンのど飴)』

『斜め化粧箱(はちみつカリンのど飴)』

  • (株)ロッテ

チャック付き平パウチやスタンディングパウチの化粧箱は、上部に空間ができ、輸送効率が悪く、また振動等でパウチが化粧箱内でバラける課題があった。そこで箱形状を見直し、従来の化粧箱を斜めに切った形にしてパウチのバラケを改善し、また、組合わせて段ボールに入れることで包装体積を約35%削減。さらに化粧箱の紙と段ボールの使用量をそれぞれ約20%削減した。

『Auna緩衝材兼ブランドブック』

『Auna緩衝材兼ブランドブック』

  • ロート製薬(株)
  • (株)TANAX

新商品の商品性能、使い方などを知ってほしいという思いから、ブランドブックを兼ねた緩衝材を開発した。1本購入時はブランドブックに商品をセットし、2本同時購入の際は2本目を専用台紙にセットしてブックに挟むように入れ、空きスペースを極力なくす形状とした。商品のホールド、無駄なスペース削減を試行錯誤し、現状の構造に至った。

『シマオカロック』

『シマオカロック』

  • ダイナパック(株)

段ボール製品では折り曲げた段ボールを固定するため、テープやロック機構を頻繁に用いており作業者の負担であった。そこで、「段ボールシートを折るだけでロック可能な機構」の開発に着手した。段ボールシートに、位置をずらした罫線とジグザグ状の切込みを設けることで、折り込んだ際に隣同士の面と面が噛み合う構造になっている。本機構は箱や緩衝材等の様々な製品に導入され、作業性の向上に貢献することができた。

『地球と人にやさしい「カップ焼そば」用 環境配慮型易開封ケース』

『地球と人にやさしい「カップ焼そば」用 環境配慮型易開封ケース』

  • 明星食品(株)
  • 王子コンテナー(株)

店頭での品出しや陳列時の省力化と、環境負荷低減の両立を目的とした「カップ焼きそば」用段ボールケースの開発を行った。従来の開封用カットテープを廃止し、開封用ジッパーを追加することで開封作業時間を1/4に、さらにカップの配置をハーフオポジット方式として余剰空間を減らし、段ボール使用量と箱容積をそれぞれ約10%削減した。

『ハウス食品「やさしく夜遅カレー」段ボール箱』

『ハウス食品「やさしく夜遅カレー」段ボール箱』

  • ハウス食品グループ本社(株)
  • レンゴー(株)

レトルトカップ製品は、段ボール箱に正立収納した場合、フランジ同士が接触してフランジ割れなどに繋がる可能性があり、従来組み仕切りでの間仕切りが主流であった。しかしその場合、底部分の空隙が大きく、輸送効率も悪くなるため、今回フランジ固定用スリット付きスリーブを開発、また製品を正立・倒立交互に収納して空隙を最小化した。その結果、輸送効率20%向上、段ボール使用量25%削減、さらに製品損傷リスク低減を実現した。

『キャノーラ油350gボトル 簡易開封段ボール』 梱包箱』

『キャノーラ油350gボトル 簡易開封段ボール』

  • (株)J-オイルミルズ
  • 王子コンテナー(株)

店舗作業の50%以上は商品陳列という実態から、易開封可能なSRPの開発を行った。段ボールに独自形状の開封用ミシン目を設け、簡単開封を可能とし、開封後はトレーごと陳列棚に入れることで、陳列・補充の手間を解消した。またミシン目は積載時、開封部に負荷が掛かり胴膨れや破断のリスクがあるため、荷重分散形状を開発し、胴膨れを60~70%軽減した。

『大規模店舗向け大型SRP包装』

『大規模店舗向け大型SRP包装』

  • 花王(株)
  • コストコホールセールジャパン(株)
  • 東洋製罐(株)
  • 王子コンテナー(株)
  • 王子インターパック(株)

会員制倉庫型店など大規模店舗向けに省作業・省資源・販促性に優れた大型SRPを開発した。集積袋にエアーを封入して緩衝性と耐圧性を持たせ、SRP内に横倒しで積重ねる収納形態により、セットおよび店頭作業性を大幅に改善し、組立て作業時間80%、店頭の段ボール回収時間90%、包材使用量71%、CO2排出量45%、積載効率67%それぞれ改善した。

『「久原醤油野菜キット」段ボール連結の2分割シェルフレディパッケージ』

『「久原醤油野菜キット」段ボール連結の2分割シェルフレディパッケージ』

  • (株)久原本家食品
  • レンゴー(株)

スーパーマーケットなど小売店の人手不足に対応し、短時間で開封・品出しができる「外装箱の開けやすさ」と「内容品の取出しやすさ」を追究した。2連結した箱の分離が容易で、側面の開封口からジッパーに沿って開梱し、外装箱下部がトレイとなるので、そのまま陳列できる。PPバンドやカットテープを排したことで、全て段ボール製となった。

『フレキシブル組仕切』

『フレキシブル組仕切』

  • ヴィレッジ・セラーズ(株)
  • 森紙業グループ

輸入ワインの販売における輸送では、瓶径の異なる商品を同一包装で輸送するため破損事故もあり、その改善が課題だった。従来は最大瓶径に合わせ、高さも箱高さと同じ組仕切りを使っていたため、小径の商品は、組仕切りの中で暴れていた。そこで組仕切に緩衝機能を持たせて小瓶も保護し、12本入りと9本入りを兼用して材料を削減、作業性も損わず課題を解決した。

『EPSサブゼロ BOX』

『EPSサブゼロ BOX』

  • トーホー工業(株)

海外から輸送されてくるワクチンを各自治体から接種会場へ輸送する分配容器の開発を行った。発泡スチロールの持つ緩衝性と断熱性、また遮光性をも考慮し設計した。結果、特定条件下でBOX内温度を0℃以下で5時間以上、8℃以下で12時間以上維持、内容物のガタつきを抑制し衝撃から守り、さらに特殊原料の使用により断熱性を上げ、また外部からの光の侵入を遮断する仕様となった。

電気・機器包装部門賞

『開閉機能重視のテレスコープ型スマートフォン個装箱』

『開閉機能重視のテレスコープ型スマートフォン個装箱』

  • 京セラ(株)
  • (株)クレステック

スマートフォンの個装箱は、テレスコープ型(上下箱)仕様とし、蓋箱を持ち上げた際底箱が容易に落下しスマートフォンにダメージを与えない構造設計と蓋箱と底箱が適度な嵌合強度を保有するスマートフォン個装箱。全てのスマートフォンの個装箱に共通化可能な設計構造仕様であり、一切他のパーツを使用せず底箱の突起形状に特徴を持たせ繰り返し蓋、底箱の開閉が可能で底箱の突起形状も変形の無いスマートフォン個装箱を開発した。

『1プッシュで簡単固定! プッシュフィットトレー』

『1プッシュで簡単固定! プッシュフィットトレー』

  • 日本トーカンパッケージ(株)

スマートフォンが壊れた際の代替機配送サービスでは、代替機の品種・サイズも様々で、従来フィルム付き段ボールパットを使用していたが、コスト、環境配慮の視点からオール段ボール製トレーを開発した。トレーは折込み機構が4ヶ所あり、折込み箇所を変えることで複数の端末サイズに対応し、1プッシュで容易に成形でき、作業の省力化も実現した。

『ヘッドホン包装の脱プラスチックの取り組み』

『ヘッドホン包装の脱プラスチックの取り組み』

  • ソニー(株)

究極の環境負荷ゼロを目指し、2010年から環境計画「Road to Zero」を始動させ、さらに2025年までの環境中期目標を推進している。その目標を達成すべく、2020年度より既存商品の包装材のプラスチック削減を開始し、今回ヘッドホン12機種のプラスチック包装を紙箱化した。年間約600トン(2018年度比)のプラスチック使用量削減が見込まれる。

『小型プリンターの紙製包装』

『小型プリンターの紙製包装』

  • 京セラドキュメントソリューションズ(株)

従来発泡スチロール緩衝材を用いていた小型プリンターの包装を、脱プラスチックの視点でパルプモールドに代替した。パルプモールドの弱点は衝撃を受けたときの形状の非復元性であるが、緩衝材の潰れの軽減と製品剛性の改良を行うことで繰返し衝撃に耐える梱包を実現した。さらに緩衝距離の縮小によりコンパクト化も実現した。

工業包装部門賞

『整水器梱包部材の共通化』

『整水器梱包部材の共通化』

  • 日本トーカンパッケージ(株) 滋賀工場
  • パナソニック(株)

形状の異なる2種類の整水器と付属品をイニシャルコストと部材管理の視点から共通の部材で梱包できる外装箱とパッドを開発した。外装箱とパッドが共通化できるよう、形状や付属品の位置を考え、パッドは形状を整水器に合わせて固定、また破損しやすい部分は折曲げと底上げ構造で緩衝材とし、付属品の水栓は、整水器の収納部の空間を有効活用した。

『二方向より内容物の出し入れが可能な包装箱』

『二方向より内容物の出し入れが可能な包装箱』

  • (株)リコー
  • SBSリコーロジスティクス(株)
  • タイヨー(株)

複合機の保守部品である「中間転写ベルト(以下ベルト)」で着荷時にベルトにシワが発生する問題の報告があった。発生要因を分析し、対策として内容物の取り出しを箱の最小面から箱の最大面へ見直しする方式を考えたが、組立区より作業性低下が指摘された。そこで、組立時は最小面から内容物を入れ、着荷時は最大面から内容物を取り出し可能な箱を開発した。

『段積み用ボックスパレット』

『段積み用ボックスパレット』

  • TSK(株)

大型、且つ複雑形状なため段積みが出来ず、パレットに平積みしていた製品に、ボックス型包装材を被せることで段積を可能とし、固縛作業を廃止して生産性改善を行った。作業者1人でスリーブ、蓋の着脱が可能なよう軽量化を図り、また中の製品が見えるよう蓋に穴をあけ、スリーブは一体折畳み構造として部品点数を減らし、積載効率を約40%改善した。

『板金キット部品SDGs台車』

『板金キット部品SDGs台車』

  • TSK(株)

板金キット部品の工場間輸送用通い箱で、着荷後の専用台車への詰替え作業ロスと廃棄物の削減を目的に、包装形態を見直した。10種類ある板金部品を、発泡緩衝材に個包装、真空成形トレーに集合包装など、収納形態を分け、包装後は専用台車に収納し、そのまま納品することで、台車のまま組立ラインへ移動でき、直接工程投入が可能となった。

『「リサイクル性・物流効率・作業工程」3点良化の環境配慮型包装』

『「リサイクル性・物流効率・作業工程」3点良化の環境配慮型包装』

  • (株)デンソーエアクール

バス用プラズマクラスター発生機は、3つの構成品からなっている。各製品の干渉防止、テープ留めの廃止、高パレット占有率を目的に、包装仕様を見直した。①重箱構造で機能品と意匠品の干渉防止、②内装パッドは折込式で作業性と開梱性向上、③テープ留めを嵌合構造としリサイクル性向上、④緩衝距離を見直して外寸をスリム化し、物流費を削減した。

『紙製リール用BOXの包装改善』

『紙製リール用BOXの包装改善』

  • タイコエレクトロニクスジャパン合同会社
  • 立山紙工(株)
  • 浅野段ボール(株)

紙製リール用BOXは、保管・輸送時には平置きで取扱われるため、箱の強度不足を補うために追加パーツを要し、加工に手間が掛かっていた。そこで、現状の問題点の解消とコストダウンを目的に、改善に取り組み、フラップ形状の工夫により従来と同等の強度を実現し、付属パーツを不要とし、フレキソフォルダグルアによる1工程で生産可能となった。工程削減により、リードタイムの短縮とコストダウンも実現した。

『ストリーマ除菌ユニットのオール段ボール包装』

『ストリーマ除菌ユニットのオール段ボール包装』

  • ダイキン工業(株)
  • 王子コンテナー(株)

業務用天井埋込エアコン室内機に取付ける「ストリーマ除菌ユニット」の梱包を環境対応のためオール段ボール化と作業性改善を目指した。保護機能を維持しつつ段ボール化により部材点数を2/3に削減、前後2分割パッドと固定用段ボールにより作業工数を約17%削減、さらに各部材の組立てを簡素化し、段ボール使用量を重量比約13%削減した。

『共用HUBトレイ』

『共用HUBトレイ』

  • (株)ユーパック

HUB輸送用トレイは、従来1機種専用だったが、2機種共用トレイの設計に伴い、リサイクル性の高い材質への変更を検討した。従来特殊材質だったため、真空成型可能な素材と構造を考え、PETを用いて薄肉化し、トレイ高を抑えてリブを追加し強度を保ち、トレイの削れ対策として帯状の段を設け、接触面積を減らす構造とし、コストダウンも実現した。

『キッチン水栓の省資源/省力化を図るワンタッチ包装』

『キッチン水栓の省資源/省力化を図るワンタッチ包装』

  • TOTO(株)
  • 中央紙器工業(株)

キッチン水栓向けの包装材として、従来の組箱仕様からシンプルかつ機能的なワンタッチパット仕様に一新することで、省資源/省力化を図る包装仕様である。包装材は、誰でも簡単に折り曲げることができ、製品の保持固定に優れたL字形状となっている。改善効果として、材料使用量19%削減、包装作業性38%向上、輸送・保管効率40%向上を実現している。

『ニュースタイルMCトレイの開発』

『ニュースタイルMCトレイの開発』

  • (株)ヤマハミュージックマニュファクチュアリング
  • 中央紙器工業(株)

サックスの朝顔管の集合包装で、部材点数の削減や組立作業性、輸送効率を高めた環境負荷の少ない新包装仕様を開発した。1枚の段ボールシートの折り曲げに連動して仕切りが起き上がるMCトレイをベースに、特殊な製品形状に合わせた底トレイ一体型台形仕切りにすることでデッドスペースを削減し、収容数20%増加を実現した。組立時間50%削減、包装材重量50%削減の改善効果もある製品。

『包装資材による梱包改善』

『包装資材による梱包改善』

  • 豊通ニューパック(株)

現状の仕切りは製品をセットすると空きスペースが多いため、製品をより多く収納し、輸送効率の改善を図った。1枚の平パットで製品固定の溝を作ることで隙間なく製品を配置し、コの字に折るだけでセットできる構造とすることで、作業工数は変わらず、収容数は8枚から16枚へと大幅に改善でき、使用材料も約1/3に削減できた。

『工業用ADIネジ切りボトル缶』

『工業用ADIネジ切りボトル缶』

  • 東洋製罐(株)
  • 日本ケミカル工業(株)

従来容器は、軟らかい純アルミ材を用い、インパクト製法によって成形されている。一方、当社製容器は、一般的に飲料缶で採用されているDI(Drawn and Ironing)製法を工業製品容器に適用し、比較的硬いアルミ合金材を用いることで、薄肉・軽量化を図った。また、アルミ合金材は、リサイクル材を多く添加できるため、材料製造工程でのCO2排出量削減が可能となり、軽量化の効果と併せ、約60%の排出量削減を実現した。

『スマートキューブ 緩衝材一体型天底共通トレイ』

『スマートキューブ 緩衝材一体型天底共通トレイ』

  • ダイキン工業(株)
  • レンゴー(株)

スマートキューブ(風量自動調整ユニット)の包装で、梱包作業性と環境負荷を考慮し、部材点数を極力抑えた構造を開発した。特徴は、①オール段ボールによる嵌め込み組立構造、②トレイと緩衝機能を併せ持った1ピース構造、③天底のトレイを共通化し、包装部材を1種類に集約、かつ梱包作業単純化のために段ボールの組立て方も1パターンとした。

『24パターン組み合わせのある 自動水栓の仕切一体箱』

『24パターン組み合わせのある 自動水栓の仕切一体箱』

  • (株)LIXIL
  • (株)トーモク

今回の商品は4種の吐水口、3種の機能部、2種の給水部と同梱部品があり、組合わせは24パターン、それらを同一梱包箱に固定、収納できるよう取り組んだ。外箱底面からキの字の形に組上がる仕切を活用し、各部品が接触しないよう、また折込みと切欠きにより異なるサイズに対応し、仕切りの一部を蓋にすることで飛出し防止機能として活用している。

『アシストスーツのオールダンボール梱包』

『アシストスーツのオールダンボール梱包』

  • 日本紙工(株)
  • (株)ダイドー

アシストスーツ発売にあたり、環境、安心安全、生産効率、コストに配慮したオールダンボール包装を開発した。構成は緩衝材上部・下部・中押さえの3点とし、省部材、コストダウンを図った。また個装箱と上部・下部に抜き穴と凸部を設けて方向性を設定し、配置違いを起こさぬよう、中押さえは製品を抑える機能を持ちつつ、説明書も配置できるようにした。

大型・重量物包装部門賞

『ダン・カーゴ L型分離タイプ』

『ダン・カーゴ L型分離タイプ』

  • (株)エーディエフ

本製品はパレットに置くだけで段積みが可能となり、積載効率が向上し、物流コスト削減に貢献できる。1台を1人約30秒で組立てでき、折畳み後もコンパクトサイズとなり、スタッキングが可能。軽量なアルミフレームとパネルを使用し、耐久性が高く、繰返し使用可能で、外的要因から貨物の汚破損を防ぎ、作業効率の向上が可能。

『ハイブリッドパレット』

『ハイブリッドパレット』

  • パナソニック物流(株)
  • ダイシン物流(株)
  • アイロップ(株)

従来、内装ドアは通常の木製パレットに平置きして出荷していた。この方法では下段に積まれたドアの仕分時には上段のドアを全て積み替えなければならず、とりわけ特注品荷扱時の作業性悪化が問題となっていた。今回、縦置き積載可能なハイブリッドパレットの開発・導入により、書籍を本棚から抜き取るような仕分が可能になり、作業性を改善することができた。加えて25%の輸送効率向上、15%の保管効率向上を実現している。

『汎用スチールラックからの切替え提案』

『汎用スチールラックからの切替え提案』

  • 王子インターパック(株)

ロール用アルミ芯の梱包は、汎用スチールラックを使用していたため輸送効率が悪く、リターナブルのため返却コストがかかり、また傷つきやすいため養生もしていた。そこでハイプルエースにより製品サイズに合ったラップラウンド形式にすることで、製品保護と1Wayを可能にし、輸送効率と作業性を改善した。この結果、年間360,000円のトータルコスト削減となった。

『エレベータドア枠用 伸縮式通いコンテナ』

『エレベータドア枠用 伸縮式通いコンテナ』

  • SBS東芝ロジスティクス(株)

エレベータドア枠は様々な大きさのため特定ラックに梱包できず、約4割は都度木箱を製作し、また既存のラックは製品を1台ずつ寝かせて梱包していた。そこで製品サイズに合わせて寸法を調整可能な鋼製通いコンテナを開発し、木材使用量を削減、作業時間短縮も図った。また製品を立てた状態で複数個梱包可能で、人力運搬可能なキャスターのワンタッチ着脱機能を有しているため、複数個を一度に搬送でき、作業者の負荷軽減も実現した。

『常識を打ち破ろう! サスティナブル ユニットロードの実現』

『常識を打ち破ろう! サスティナブル ユニットロードの実現』

  • ナビエース(株)
  • 京セラ(株)

新製造ラインや部品保管用自動ラックの設備導入と同時に製造ラインにマッチする部品搬送容器の開発がスタートした。そこでライン投入に最適な統一段ボール製搬送容器を検討し、①7種の部品に共用できる梱包、②出し入れ容易な棚形状梱包による作業改善、③鉄架台に比べ40kg軽量化によるトラックの燃費やCO2排出量削減、部品メーカーから工場ラインまで直結した、統一ユニットロードが完成した。

『発泡スチロールに代わる電動スクーターの緩衝固定材』

『発泡スチロールに代わる電動スクーターの緩衝固定材』

  • ワコン(株)
  • glafit(株)

折りたたみ式立ち乗り電動スクーターの包装設計にあたり、輸送中の部品の破損、塗装剥げなどが懸念されたため、外装箱に加え、箱内でのスクーターの揺れ防止として緩衝固定材を製作することとなった。1枚の段ボールを折込むだけで、発泡スチロールの成形品のような立体的で商品にしっかりフィットする安定性の高い固定材になる。発泡スチロールと比べて、環境に優しいだけでなく、製造コストも約80%削減させることができる。