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JAPAN  PACKAGING  CONTEST 2021 入賞作品一覧

JAPAN STAR

『大型装置の国内輸送用梱包材開発』

経済産業大臣賞

『大型装置の国内輸送用梱包材開発』

  • (株)日立物流

従来、本大型装置の輸送では、トラックに製品を積み込み、製品個々にラッシングベルトを用いて荷台に固定していた。しかしラッシングベルトの張角による占有スペースロスが発生し、また張力による製品破損のリスクもあり、ラッシングベルト不要の専用リターナブル梱包材を開発した。結果、積載率70%、作業工数30%、輸送品質20%を改善することができた。

『『紙カミソリ™』

経済産業省産業技術環境局長賞

『紙カミソリ™』

  • 貝印(株)
  • カイ インダストリーズ(株)

カミソリ本体において98%のプラスチック使用量を削減している紙製カミソリにふさわしいパッケージ。環境対応、強度や耐水性、衛生面を考慮した、防湿加工された未晒しの紙素材を使用している。刃体の保護シールは剥がした後に本体に巻き付けて使えるよう、再剥離シールを採用。パッケージングされた状態で薄さ4㎜の携帯性を実現するため、カミソリ本体は組み立て式の構造とした。携帯性を考慮した組み立て式紙製カミソリ本体と携帯性に優れたパッケージの関係性は切り離せないものである。材質と構造はシンプルでありながら、環境対応・形態性においてはカミソリ業界の既存製品とは一線を画す新しいパッケージ形態である。

『ストローレス 学乳紙パック「School POP」』

経済産業省製造産業局長賞

『ストローレス 学乳紙パック「School POP」』

  • 日本製紙(株)

使い捨てプラゴミ削減と、教育の場でのSDGs教育効果を狙い、「ストロー不要な学乳用紙パック」を開発した。屋根部隙間の狭い学乳容器の屋根下部に補助罫線を施したことで指を入れやすくし、シール面の一部への熱溶着阻害剤塗布と併せて易開封を実現した。ストロー孔はそのまま残し、必要に応じストロー継続使用も可能。多くの充填機で、大改造の必要なくスイッチが可能。直接飲用の際に口が触れる箇所は開封前は外部に露出しておらず、衛生性も担保した。学乳紙容器の年間消費量は約14億個で、付属のストロー(0.5g)が無くなれば約700tの樹脂使用量を削減できる。

『北海道こだわりシリーズ 濃厚ミルクかりんとう、野菜かりんとう』

日本商工会議所会頭賞

『北海道こだわりシリーズ 濃厚ミルクかりんとう、野菜かりんとう』

  • 浜塚製菓(株)
  • 凸版印刷(株)

北海道産原料にこだわった商品開発を実施の後、「北海道こだわりシリーズ」を商品化。中身はかりんとうでチャック仕様の紙材質のパッケージ。紙マーク付与で、燃えるゴミとして廃棄が可能である。かりんとうでの紙材質のパッケージは他には無く、売り場でも目立ち、環境配慮アピールを実現。

『すごいみかん・すごいかき・すごいいも外装ケース』

日本貿易振興機構(ジェトロ)理事長賞

『すごいみかん・すごいかき・すごいいも外装ケース』

  • レンゴー(株)
  • 東京青果(株)
  • Wismettacフーズ(株)

海外では、日本の青果物は嗜好品として見た目・味わいなど高い品質が求められ、生産者による品質改良も世界に先駆け行われている。日本の伝統と技を感じさせる着物のような格式高い華やかなデザインと青果物を運ぶ鶴のブランドマークにより、日本の青果物の品質と価値を世界に届けるイメージを込めた。プレプリント・デジタル印刷によって細密な表現が実現した。

『箱と仕切りを一体化、皆にやさしい「マジックBOX」』

公益財団法人日本生産性本部会長賞

『箱と仕切りを一体化、皆にやさしい「マジックBOX」』

  • (株)デンソー
  • 中央紙器工業(株)

自動車用ブロワモータのCKD輸送に用いる箱で、1枚のシートから外箱と複雑な仕切を容易に構成する構造により作業性の向上及び使用材料の削減、さらに内容品を斜めに収容することで高充填率化も図っている。またスタッキング機能も問題なく、パレタイズによるコンテナ輸送にも対応可能な荷扱い性と耐圧強度も兼ね備えている。

『Sony’s Original Blended Material :「WF-1000XM4」Package』

公益社団法人日本パッケージデザイン協会賞

『Sony’s Original Blended Material :「WF-1000XM4」Package』

  • ソニーグループ(株) クリエイティブセンター
  • ソニー(株)
  • 日本包材(株)
  • (株)フェニックスエンジニアリング
  • 富士共和製紙(株)
  • 三善製紙(株)

環境負荷を低減すると同時に、環境への取り組みについてお客さまとともに考えていくきっかけにすることをめざしてサステナブルな紙素材を開発。ワイヤレスヘッドホン「WF-1000XM4」のパッケージで初めて採用した。この素材は特定地域の「竹」「さとうきび」「市場回収リサイクルペーパー」をブレンドしており、外箱、スリーブ、商品保護紙まで、パッケージを構成する全てのパーツを同素材のみで作り出すことができる。

『ビオレu The Body 泡ボディウォッシュ』

公益社団法人日本マーケティング協会会長賞

『ビオレu The Body 泡ボディウォッシュ』

  • 花王(株)
  • (株)吉野工業所
  • (株)フジシール

ポンプ内のメッシュ構造を従来の2層から3層に増やすことで“超微細泡”を吐出できるポンプフォーマーを開発した。超微細泡は、泡を肌に広げた際の摩擦を低減できるとともに、泡の保形性(形の保ちやすさ)が向上する。さらに先端に切り込みのあるパーツを追加することで、従来の泡では実現できなかった生クリームのようなツノが立つ泡を実現した。ラベルデザインには立体ホログラム箔を活用し、シンプルでありながら新奇性と存在感のある佇まいを演出した。

『明治ザ・チョコレート 発酵アソート・焙炒アソート・メキシコホワイトカカオダーク』

公益社団法人日本グラフィックデザイン協会賞

『明治ザ・チョコレート 発酵アソート・焙炒アソート・メキシコホワイトカカオダーク』

  • (株)明治
  • 大日本印刷(株)

明治ザ・チョコレートの2021年バレンタイン催事品。辞典に見立てたBOOK型パッケージを開けると、それぞれの商品を知っていただける解説のリーフレットページが展開し、その先にそれぞれを食べ比べ、味わうことができるチョコレートのアソートが並ぶ。ボックス表面には本の装丁にも使用される紙を使用し、箔押しと印刷を多用することで、リアルな辞典のような趣を表現した。ボックスは紐止めできる仕立てにし、リクローズができるパッケージとした。

『ビオレu ザ ボディ ぬれた肌に使うボディ乳液』

公益財団法人共用品推進機構理事長賞

『ビオレu ザ ボディ ぬれた肌に使うボディ乳液』

  • 花王(株)
  • (株)吉野工業所

「ラクラクecoパック」に、軽い力で押すだけで一定量を出すことができる「らくらくスイッチ」を取り付け、S字フックで逆さに吊り下げて使用する新しい容器形態を開発した。“つけかえ”として使用するので、容器の洗浄や“つめかえ”の手間がなくなる。「らくらくスイッチ」の押し部を軟らかいドームにしたことで、楽に液を出すことができ、好みの量に調整できる。また、エアレスポンプ機構により外部からの浸入がないので常に衛生的で、最後までむだなく使いきることができる。ドームの天面に刻みを施すことで、触るだけで識別を可能とした。

『クイックパック シャウスライス クイックパック おいしさの白ロース』

消費者団体推薦賞

『クイックパック シャウスライス クイックパック おいしさの白ロース』

  • 日本ハム(株)
  • 東京食品機械(株)
  • 凸版印刷(株)

大容量食肉加工品容器において、開再封できる「粘着式リクローズパック」を開発した。再封性能に優れ、内容物の乾燥等の品質劣化もし難く、社会課題となるフードロスにも貢献する。
改竄防止機能を持つため、開封履歴の有無が一目瞭然でわかる。一次容器(食品可)として使用可能で、使用後、冷蔵庫保管が可能。既存設備(深絞り包装機)にも対応。

『アサヒスーパードライ生ジョッキ缶』

公益社団法人日本包装技術協会会長賞

『アサヒスーパードライ生ジョッキ缶』

  • アサヒビール(株)

家でもまさに「お店で生ビールが来た時のワクワク感とうまさを楽しみたい」というターゲットのインサイトを叶えるアルミ製ビール缶。特別なツールを使わず、自発的に泡が立つ缶胴と、ダブルセーフティ加工(口切れ防止)フルオープン缶蓋を組み合わせることで、クリーミーな泡との触感、豊かな香り、液体の流入感といった、ジョッキから生ビールを飲んだ時の感覚を再現した。既存のビール充填ラインの型替えによって生産可能であり、製造、物流、および取引先の変更負荷が小さい。

『誕生!傾けたトレー「ストコン」』

公益社団法人日本包装技術協会会長賞

『誕生!傾けたトレー「ストコン」』

  • フルーツ山梨農業協同組合
  • 全国農業協同組合連合会 山梨県本部
  • 松本ハイランド農業協同組合
  • 全国農業協同組合連合会 長野県本部
  • 王子コンテナー(株)

青果物の一般的なオープン箱は、角部で強度維持をして長側面は箱強度に活用できていない。強度アップを狙い、長側面を90度に設計しても、実際は反発や内容物により膨らみ、上段を支えることは難しい。今回、長側面を内側に傾けた新形状の箱を開発した。内側に傾斜しているので、確実に上段を全周で支えることができ、強度アップに繋がった。箱構造を見直した為、面積削減(コストダウン)も実現できた。