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JAPAN  PACKAGING  CONTEST 2022 入賞作品一覧

JAPAN STAR

『海外向けシート輸送固定材のオール段ボール化改善』

経済産業大臣賞

『海外向けシート輸送固定材のオール段ボール化改善』

  • スズキ(株)
  • 王子コンテナー(株)

従来海外向けシート(座席)の発送荷姿には、以下の課題があった。

①収容効率が悪い ②スチール材のためコストが高い ③固定時にシートをスライドさせ、36本のボルト締めなど、作業性が悪い。

今回、軽量で設計自由度が高く、リサイクルし易い段ボールの採用により、①跳ね上げ防止構造開発、6脚→8脚入れ ②コストダウン、リサイクル化 ③固定時のスライド作業、ボルト固定廃止、の改善を実施し効果金額▲3,000万円/年を実現した。

『PE 単一素材詰め替えパウチ「新パンテーンエフォートレスシリーズ」』

経済産業省産業技術環境局長賞

『PE 単一素材詰め替えパウチ「新パンテーンエフォートレスシリーズ」』

  • 藤森工業(株)
  • P&Gジャパン合同会社

従来の詰め替えパウチは材質の異なるフィルムを貼り合わせた複合素材品であり、使用後に素材ごとに分離することが難しく、再生材料としての用途が限られていた。そのような課題を解決すべく、難易度の高い液体向けのパウチをポリエチレン単一素材化することに取組み、使用後も資源としてリサイクルされやすいパウチを開発し、量産化に成功した。サステナビリティに配慮したパッケージとして様々なチャネルを通じて販売され、単一素材(モノマテリアル)の普及に貢献した。

『伝票封かん 簡単フクロック』

経済産業省製造産業局長賞

『伝票封かん 簡単フクロック』

  • レンゴー(株)

成長する通販分野では、梱包作業の簡易化が重要課題であり、より効率的な形態が望まれている。また物量に比例する包材費の削減や、環境意識が高まるエンドユーザーへのアピールも求められ、これらを解決する包装を開発した。結果、従来の天面B式・底ワンタッチ式の箱と比較し、外フラップと内フラップの連動構造と送り状による封かんにより作業性を改善、フラップ構造を見直して使用材料面積を縮小し、コストとCO2排出量を削減、天面の差込み片と内フラップのかみ合わせにより折り畳んだ際の省スペース化と廃棄性が向上した。

『鳩サブレーのパッケージ紙化「紙ピロー包装」』

日本商工会議所会頭賞

『鳩サブレーのパッケージ紙化「紙ピロー包装」』

  • (株)豊島屋
  • 日本製紙(株)

使い捨てプラスチック削減、カーボンニュートラルに寄与するため、2021年10月から鎌倉の銘菓「鳩サブレー」の8枚入りピロー包装を紙化した。一般的なピロー包装機はフィルム専用機のため、紙に対応した改造を包装機に施し実現することができた。横ピロータイプ(お菓子をやさしく横から充填するタイプ)で自動包装した大きな紙袋はこの製品が先駆けである。(当社調べ)

『リチウムイオン電池100%リサイクルEPSと極限収納』

日本貿易振興機構(ジェトロ)理事長賞

『リチウムイオン電池100%リサイクルEPSと極限収納』

  • (株)東芝
  • SBS東芝ロジスティクス(株)
  • 積水化成品工業(株)

再生可能エネルギーの蓄電池として注目されるリチウムイオン電池の包装において、バージン材から、欧米等の包装廃棄物規制に準拠できる“100%リサイクルEPS”への代替に取り組み、所定の包装貨物試験条件を満たしつつも製品収納間隔を縮小極限化することで、1包装あたりの製品収納数を向上させた。この結果、輸送効率を25%向上、製品1個当たりの発泡包装材使用量5.7%、輸送コストとCO2を20%、コスト40%をそれぞれ削減した。

『「巻いて曲げるだけ」簡単角当緩衝材でウェザーカバーを梱包』

公益財団法人日本生産性本部会長賞

『「巻いて曲げるだけ」簡単角当緩衝材でウェザーカバーを梱包』

  • ホーコス(株)
  • ダイナパック(株)

従来品は、段ボールシートに発泡スチロールのカット品を貼り付けた仕様だったが、施工現場での分別処分の手間、化成品廃棄物の削減が課題となっていた。簡単に分別でき、環境問題に配慮した段ボール製緩衝材として、巻いて曲げるだけで完成する組立作業性に優れた「パキットコーナー」の構造を採用した。さらに角当て緩衝材として、共通化を図ったことで全体コストを抑えることができた。

『WASOシリーズ』

公益社団法人日本パッケージデザイン協会賞

『WASOシリーズ』

  • (株)資生堂
  • 吉田コスメワークス(株)
  • (株)吉野工業所

WASOは、肌の状態を内側から根本的に改善するだけでなく、持続可能な未来をサポートするクリーンでサステナブルなパッケージの製品づくりを目指している。30%もみ殻由来の外キャップ、100%Recycled-PETの外容器、バイオPE配合チューブの採用等、サステナブルな素材(Upcycled & Recycled & Biomass)を活用したパッケージを開発した。また、レフィラブル容器を使用することで本体重量比89%プラスチック廃棄量削減を実現した。

『ルックプラス泡ピタトイレ洗浄スプレー』

公益社団法人日本マーケティング協会会長賞

『ルックプラス泡ピタトイレ洗浄スプレー』

  • ライオン(株)
  • (株)吉野工業所

トイレ洗浄スプレー「泡ピタ」は、密着泡をフチ裏汚れにスプレーし、60秒間放置する新習慣によって、フチ裏汚れに効き、壁や床を含めたトイレ全体の掃除に使用することが出来る。フチ裏に泡を届けられる「勢いのあるスプレー」を実現するため、また、誰もが同じボリューム感の泡を安定的に出せるよう蓄圧式泡トリガーを採用した。レバーをゆっくり引くとフチ裏や便座掃除に適したモコモコの泡が出てその場にとどまり、レバーを素早く引くとゆるい泡が出て床掃除がしやすいという使い分けを可能とした。フチ裏を狙う際に逆さにしても泡が出るよう、正倒立パーツをトリガー内部に装着した。

『SHISEIDO アルティミューンレフィル 100%リサイクルガラスボトル』

公益社団法人日本グラフィックデザイン協会賞

『SHISEIDO アルティミューンレフィル 100%リサイクルガラスボトル』

  • (株)資生堂
  • 日本耐酸壜工業(株)
  • (株)吉野工業所

アルティミューンのレフィル容器に資生堂で初めて100%リサイクルガラスを採用してリニューアル発売し、サステナビリティをアップグレードすることを目指した。キャップに植物由来樹脂を配合し、さらに再生ガラスのみでボトルを実現することで、環境負荷低減に貢献できる。本品のガラスボトルは、再生ガラスのみを使いつつも、アルティミューンの高級感があり透明な外観を維持している。また、レフィルの使用により、廃棄プラスチック量を95%*削減した。 *本体 重量比

『つかんで瞬開! V-Linkジッパー』

公益財団法人共用品推進機構理事長賞

『つかんで瞬開! V-Linkジッパー』

  • レンゴー(株)

菓子、レトルト食品、スパウト付パウチ入ゼリーをはじめとする商品の集積に使用される中間箱で、誰もが簡単に一瞬で開封でき、開封後のハーフトレイがきれいに切り取れる。背面の開封口をつかみ押すと、両側面に開封力を伝えるV字構造が形成される。その状態から開封の力をかけると、小さい力で簡単に確実に開封できる。手の大きさの個人差によらず誰もがつかめ、力をかけやすいよう開封口は天面側から近い位置とした。開封後の切り口は丸みを帯び、接触しても痛くなく、見栄えが良い。

『GREEN BASE ドライベジシリーズ』

消費者団体推薦賞

『GREEN BASE ドライベジシリーズ』

  • (株)エル・ローズ
  • ザ・パック(株)

おいしく食品ロス削減に貢献できる国産乾燥野菜のパッケージに、クラフトクリアパッケージを採用した。クラフトクリアパッケージは、材質構成の50%以上に高透明の紙を使用することにより、紙マーク表記でかつ、酸素バリア性を有しながら中が見える。印刷方式についても環境面を考慮し、有機溶剤の少ないフレキソ印刷を採用した。

『Jagabee』

公益社団法人日本包装技術協会会長賞

『Jagabee』

  • カルビー(株)
  • 凸版印刷(株)

油性バイオマスインキと水性パックニスを組合せ、製造方法を確立した、環境対応オフセット印刷「エコラスター®」を、「Jagabee」のカートン印刷に採用した。「エコラスター®」はUV印刷と同等のリードタイムで製造し、従来の油性印刷と比べ、生産性が大幅に向上。原材料に植物由来のバイオマスインキを使用し、バイオマスマークと植物油インキマークの付与が可能。UVオフセット印刷と比べ、インキの原料由来と印刷工程でCO2排出量を約34%削減できる。パッケージにはFSC認証紙を使用し、環境対応商品として消費者へ店頭での訴求も可能。

『環境配慮型ラミネートチューブ ヴェルデ ピーナッツホイップ・チョコホイップ』

公益社団法人日本包装技術協会会長賞

『環境配慮型ラミネートチューブ ヴェルデ ピーナッツホイップ・チョコホイップ』

  • アヲハタ(株)
  • 大日本印刷(株)

主力のラミネートチューブ商品において、プラスチック使用量の削減およびバイオマス原料を使用した環境配慮型ラミネートチューブを開発した。ラミネートチューブの胴部に使用しているプラスチック樹脂を薄くすることにより、プラスチック使用量を約9.3%削減すると共に、チューブ製造時に発生するCO2排出量も約4.9%削減した。
※チューブ部分の従来比較

また、印刷に使用するグラビアインキを、石油由来のインキから植物由来原料を使用したバイオマスインキに一部変更した。従来品と比較して胴部が薄くなるため、容器の強度や内容物の保存性、商品の生産性を維持することに苦戦したが、容器の成型工程や商品の生産ラインに工夫を凝らすことで商品化することができた。