受賞部門ごとに見る

JAPAN  PACKAGING  CONTEST 2020 入賞作品一覧

包装部門賞

食品包装部門賞

『うま味調味料「味の素®」』

『うま味調味料「味の素®」』

  • 味の素(株)
  • (株)東京自働機械製作所

環境配慮を目的に従来の四隅にヒートシールで柱を設けていた“ヘムシール”からピロー袋のボトムシール側にヒートシールを施した“ワイドトップバック®”形状を採用致しました。

この形状変更により同一内容量の包装に使用するプラスチックの使用量削減が「味の素®」50g袋では43%減を実現。当該品の「味の素®」30g、50g、100g、400gに加えて「うま味だしハイミー®」35g、75g袋でのプラスチック使用量削減効果は25トン/ 年となる。

『通販向け「味の素®」紙パッケージ』

『通販向け「味の素®」紙パッケージ』

  • 味の素(株)

通販向け「味の素®」の包材を、紙主体とすることにより、プラスチック使用量の大幅な削減に取り組んだ。また内層にはバイオマス・ポリエチレンを使用し、インキもバイオマス・インキを採用することにより、基材の紙と合わせ、包材全体としてバイオマス度の高い包材とした。これにより、化石由来原料の使用量削減と地球温暖化の抑制に貢献することを目的とした。また、形状をサイドガセットにし、詰め替え易い注ぎ口を作れるよう形状とデザインを工夫した。

『フラップラップ』

『フラップラップ』

  • HAVI グローバルソリューションズ(同)
  • 睦化学工業(株)

平判バーガーラップの真ん中にミシン目を入れ折り返して「摘み部分」を形成したハンバーガー包材。食べる時はミシン目の摘み部分を上方に引っ張ることでミシン目から破れ、中身のハンバーガーが顔を出し、具材やソースがこぼれる事なく食べやすくなる。ミシン目からはソースが漏れないよう折り返しに工夫をしており、お店はいつも通り包むだけ、お客様は開けやすく食べやすい。

『ニップン ハート スティックタイプ』

『ニップン ハート スティックタイプ』

  • (株)ニップン

薄力小麦粉「ハート」のスティックタイプを開発した。少量での使用に着目し、スティック形状の袋1本あたりに、大さじ1杯分の小麦粉が入った分包の仕様となっている。これにより、計量がいらず、打ち粉などをする際に振りかけやすく、キッチンを汚さずに使用できる。必要な時に必要な分だけサッと取り出せて、またフレッシュな状態で使用でき、虫つきの心配もない。微多孔加工を施しており、フィルムのどこからでも手で簡単に開封することができる。

『高剛性サンドイッチ袋』

『高剛性サンドイッチ袋』

  • (株)ファミリーマート
  • 伊藤忠プラスチックス(株)
  • (株)カナオカ
  • 東洋紡(株)

環境に配盧しサンドイッチ包装を薄膜化した。新たに開発した特殊フィルムを使用することにより40μであったフィルムを35μに薄膜化できた。それにより-5μ(12.5%)樹脂量を削減したが、40μ時と変わらない剛性を持たせる事で商品の意匠性を損ねず、防湿性、防曇性も同等の性能を持たせ、サンドイッチの品質保持性能も従来通りとした。

『ハウス食品 詰め替え易い「瓶スパイス用袋」』

『ハウス食品 詰め替え易い「瓶スパイス用袋」』

  • ハウス食品グループ本社(株)

瓶スパイス製品の詰め替え時に、開封方法を瞬時に理解し、間違えずに開けることができ、こぼさず、最後まで出しやすく、短時間で詰め替えができるスパイス用袋を開発した。あけくちを目立たせ、開封時の引き裂き方向や切り取る箇所を誘導するアフォーダンス性の高いデザインにすることで、間違いなく開封できる。開封と同時に創出される出し口近傍のU字形状のくぼみを、詰め替え先の瓶口に固定することで、中身をこぼさず全て出し切ることができる。

『微細孔加工フィルム アイテルノ』

『微細孔加工フィルム アイテルノ』

  • (株)精工

アイテルノは、プラスチックフィルムに微細孔を穿孔した包装である。この袋で青果物を包装することで、袋の中のガス濃度を低酸素かつ高二酸化炭素濃度にコントロールし、収穫後も続く呼吸活動を低減させる効果を発揮する。産地などで包装する際には特殊な包装機材は必要なく、袋の口が密封できれば、微細孔と青果物の呼吸活動で、品質保持に適したガス濃度を再現できる。

『骨まで食べられるやわらかい煮魚』

『骨まで食べられるやわらかい煮魚』

  • (株)津久勝
  • 大森機械工業(株)
  • 大日本印刷(株)

魚の調理の手間を省き、食べやすい中身と便利な機能を付加したトレイ入りのパッケージ。煮魚はボイル調理により骨まで食べることができ、調理器具等は使用せずに電子レンジで加熱してすぐに食卓に出すことができる。容器はトレイ形状の為、そのままお皿代わりとして使用することができる。自動蒸通機能を備えているため、蓋フィルムを開けずにそのまま電子レンジで加熱でき、剥がし忘れの事故も防止する。

『「ブレンディ®」スティック カフェオレ エコスタイル 紙素材適用個装フィルム』

『「ブレンディ®」スティック カフェオレ エコスタイル 紙素材適用個装フィルム』

  • 味の素AGF(株)
  • 大日本印刷(株)

スティック個装フィルムの一部に紙を採用し、プラスチック使用量を従来比で19.7%削減した。一方で、手で開封できる簡便性や、持ち運びの容易さ、賞味期限の長さといったスティック飲料の特長はそのまま維持している。デザイン面では、生活者のエシカル志向に着目し、紙の風合いを生かした「シンプル&ナチュラル」デザインを採用するとともに、使い勝手にも配慮した。一例として、正しい向きで開封できるよう通常品よりも「OPEN」表示を目立たせている。

『熱風・蒸気オーブンに使用可能な紙絞りトレー』

『熱風・蒸気オーブンに使用可能な紙絞りトレー』

  • 東罐興業(株)

紙の持つ機能性を最大限活用しながら成形方法を工夫することで紙容器を進化させた。本容器は寸法変化が小さく、蓋との嵌合も可能。調理後に持っても熱くない持ち手も付けた。また、電子レンジやオーブンレンジだけでなくスチームコンベクションオーブンにも使用可能である。冷凍状態での強度もあり、常温、焼成、冷凍、解凍など利用シーンが大きく広がる。同等サイズの樹脂トレーと比較して樹脂使用量約80%削減している。

菓子包装部門賞

『ジャイアントカプリコ ウキウキオープン』

『ジャイアントカプリコ ウキウキオープン』

  • 江崎グリコ(株)
  • 大日本印刷(株)

「ジャイアントカプリコ」で、ぐるぐるとらせん状に開ける「ウキウキオープン」と、すぐに食べたい時用の「お急ぎあけくち」の2通りの開封口を付けた。「ウキウキオープン」は、スリーブの下部から繋がって上部まで開封できる。“むしむし”と長くむけることを子供は楽しみ、食べる前からワクワクできる。すぐ食べたい時用の「お急ぎあけくち」は一番上のつまみ部から開封する。

『AGE OF DINOSAURS 恐竜ダイカットボックス』

『AGE OF DINOSAURS 恐竜ダイカットボックス』

  • (株)松風屋
  • 笹徳印刷(株)

恐竜のデザインに合わせた立体フォルムと口の開閉によりお菓子が取り出せる動きのある遊べるパッケージ。使用後も飾ったり仕掛けで遊ぶことが出来る。作業性が悪くならないように差し込みも一度はめたら取れないような仕様にし、天地を平行にすることで積み上げも可能とした。また、売り場で目立つように正面を大きくとりディスプレイ効果を狙っている。接合部は紙をかみ合わせる事で固定しており、コストも考慮しつつ口の部分を大きく開閉する事が可能である。

『ブランチュール、ブランチュール ファミリーサイズ』

『ブランチュール、ブランチュール ファミリーサイズ』

  • (株)ブルボン
  • (株)ミカサ

ブランチュールとブランチュールFSに使用しているプラスチックトレーのさらなる薄物化に取り組み、従来の180μから160μへの薄物化を達成した。薄物化に伴い、トレーの形状を見直し、薄くなっても生地の破損防止に必要な強度がでるように改善した。また、トレーを廃棄する際には、よりつぶしやすくなるよう形状を工夫している。また、植物由来プラスチックを25%使用したプラスチックシートを使用することで、プラスチック使用量の削減とCO2の削減に寄与している。

『ベジフルチップス』

『ベジフルチップス』

  • (株)吉村

野菜と果物のチップスを「産地直送のフレッシュな野菜」をイメージして、ちょっと人にあげたい、と思わせるパーソナルギフトに仕上げました。ポップなイラストとどこか懐かしい手描きフォントで、リアルさと遊び心を追求し、素材の美味しさが視覚的に伝わるような、「手のひらサイズの産直風ダンボール」でパッケージング。店頭で積んだり並べたりした時の存在感と可愛らしさはバツグンです。

『THE CHOCOLATE おめかしスリーブ』

『THE CHOCOLATE おめかしスリーブ』

  • (株)明治
  • 凸版印刷(株)

THE CHOCOLATEシリーズに、バレンタイン限定でクラフト紙風のスリーブを付けた。元々のパッケージ正面の箔押しデザインを活かすように、穴の開いたスリーブを商品に被せると「カカオ」の形の箔押しデザインが「ハート」に変化したり、擬人化した「カカオのキャラクター」に変化し、着せ替えを楽しんだり、メッセージを書き込むことができる。スリーブの絵柄は全部で12パターン。大きく分けて3シリーズ(各4パターン)展開している。

飲料包装部門賞

『四杜氏四季酒』

『四杜氏四季酒』

  • (株)エイトブランディングデザイン

日本三大銘醸地「広島・西条」を代表する酒造メーカー賀茂鶴酒造。「四杜氏四季酒」は、4人の杜氏が春夏秋冬の各季節を担当して醸す、賀茂鶴酒造の新たな日本酒シリーズ。それぞれの杜氏がお客様に届けたい味、そして賀茂鶴こだわりの酒造りを伝えるためにブランディングを行なった。「四杜氏四季酒」は、それぞれのお酒と杜氏の特徴を表現した、オリジナルの紋でデザインしている。

『CO<sub>2</sub>削減を目的とした天然水2L×9本シュリンクパック』

『CO2削減を目的とした天然水2L×9本シュリンクパック』

  • サントリーMONOZUKURIエキスパート(株)

2L天然水がEC市場で需要が高まっているが、従来は2L×6本用段ボールを2ケース運んでおり重量オーバーになっていた。運送業者から20kg以下にする要望があったため、植物由来30%ポリエチレン素材を導入した2Lボトル9本用のシュリンクパック包装を採用した。これにより、20kg以下に重量を抑えることができ、段ボールと比較してCO2排出量を60%削減できた。お客様からも捨てやすいと好評を得ている。

『ラベルをはがして楽しむ新伊右衛門』

『ラベルをはがして楽しむ新伊右衛門』

  • サントリーMONOZUKURIエキスパート(株)

2020年のリニューアルで緑茶本来の“鮮やかな緑の水色”を体感していただくため、ラベルをはがして楽しめる製品を開発した。ボトルの中央部に招き猫や七福神など4種類の縁起の良い絵柄を施すことやラベルの裏にも鶴などのデザインを入れることでラベルをめくって楽しむことを訴求した。また店頭でもラベルレスで販売できるデザイン性を維持したボトルを開発した。これによってお客様からはごみが出ないのでリサイクルが楽になったという声をもらっている。

『軽量アルミボトル・軽量アルミキャップ』

『軽量アルミボトル・軽量アルミキャップ』

  • ユニバーサル製缶(株)

環境負荷低減を目的としてアルミボトルの軽量化に取り組んだ。アルミの元板厚を薄くすると内圧に対する強度が低下するため、従来アルミボトルよりもボトム接地径を小さくし、缶底のドーム形状部分を変更することで剛性を向上させ、強度を維持する構造とした。キャップも同様に耐圧性能が低下するため、ネジ部の寸法を一部変更することで嵌合力を維持する構造とした。

『い・ろ・は・す 天然水 リサイクルペットボトル 100%』

『い・ろ・は・す 天然水 リサイクルペットボトル 100%』

  • 日本コカ・コーラ(株)

コカ・コーラシステムでは「World Without Waste (廃棄物ゼロ社会)」の実現に向けて、リサイクルPETボトルの採用を強力に推進している。環境訴求ブランドである「い・ろ・は・す天然水」でリサイクルPETボトル100%を導入することにより、PETボトルのリサイクルが消費者に広く認知され、高品質のPETボトルの回収がさらに促進し、循環型社会の構築に大きく寄与することを目指している。

『スターバックス® コーヒートラベラー』

『スターバックス® コーヒートラベラー』

  • スターバックス コーヒー ジャパン(株)/レンゴー(株)

12 杯分のコーヒーをテイクアウトできる返却不要の容器を開発した。いれたてのコーヒーを直接容器に充填する。片手で楽に持ち運びでき、中身が漏れないよう、運搬時にノズルが液面より上方に確保される構造。使用時はひっくり返して台座にセットし、ノズルを回してカップに注ぐ。容器内にコーヒーが残らないよう、底面がノズル側に傾斜している。外箱は簡単に解体でき、スパウトバッグを取り出してプラスチックと段ボールに分別できる。

『ミニッツメイドQoo デザインボトル』

『ミニッツメイドQoo デザインボトル』

  • (株)コカ・コーラ東京研究開発センター

従来のミニッツメイドQooボトルから、より購買層を広げ、親子を意識したボトルへとリニューアルが行った。親子でPETボトルのリサイクルアクションを促すため、ボトルに色々な顔をしたキャラクター「Qoo」を施し、飲み終わった後にラベルを剥がすことが楽しくなるデザインとした。またボトル中心部にくびれをつくり、お子様でも握りやすいユニバーサルデザインとした。

『国内有機資源を活用した「森のタンブラー」シリーズ』

『国内有機資源を活用した「森のタンブラー」シリーズ』

  • アサヒビール(株)

ビール用使い捨てカップのゼロを目指し、マイカップとして「森のタンブラー」を開発し、普及啓発している。国内の余剰有機資源を活用することで、原料プラスチックを削減するとともに、地域素材に触れ実感することで、地域への愛着を醸成することも目的としている。有機資源を55%含有しており、素材の風合いや香りがダイレクトに感じられる。ポリプロピレン100%のカップと比較し、1.5倍程度の物性強度と、同等以上の耐熱性を実現した。

『ネスカフェエクセラ 折りたたみマグ』

『ネスカフェエクセラ 折りたたみマグ』

  • ネスレ日本(株)
  • 凸版印刷(株)

ネスカフェエクセラのリニューアルに合わせた「マンデーハッピーキット」のサンプリングキットの中には、スティックコーヒーと紙製の折りたたみマグが入っており、受け取った後すぐにコーヒーを楽しめる仕様となっている。折りたたみマグはスタンディングパウチを紙スリーブで挟み込む複合構造で、使い切りではあるが持ちやすさ・飲みやすさに加え、中身のコーヒーの重量・熱伝導などの安全性も考慮した構造設計となっている。

『Tokan withlid』

『Tokan withlid』

  • 東罐興業(株)

世界的なプラスチック規制及び海洋プラスチック問題を受け、コーヒーチェーンやファストフード、CVSではコールド飲料に用いる樹脂製ストローの使用廃止を掲げ、直接飲用可能なリッド等への切り替え導入を開始した。そこで、これまでの平蓋+樹脂ストローの合算量を下回る樹脂量の直接飲用可能なリッドを開発し、併せて残液改善や使用感向上にも取り組んだ。省資源/環境負荷低減、トムソン刃傾斜カット技術構築、飲み口開封性向上、漏れにくい構造、残液大幅改善、ユニバーサルデザイン、飲用時の負担軽減等の特徴を持つ。

化粧品包装部門賞

『猫の手を借りない箱(ニャンタッチ<sup>TM</sup>&クグロッカー<sup>TM</sup>)』

『猫の手を借りない箱(ニャンタッチTM&クグロッカーTM)』

  • (株)中央製版

化粧品の手詰めを中心とした包装工程における省力化・省資源化、及び、販売事情(通販・店頭)に合わせたより使い勝手の良い化粧箱の開発を目指した。「ニャンタッチTM」は通販市場において、ポスト投函できる奥行25㎜未満の底ワンタッチ箱、「クグロッカーTM」は店頭での吊り下げに使用するヘッダー付化粧箱で封緘作業の負荷を軽減させる紙箱である。いずれも封緘テープの使用をゼロにでき、FSC森林認証紙の採用も提案。

『DECORTÉ AQ スキンフォルミングクッションファンデーション』

『DECORTÉ AQ スキンフォルミングクッションファンデーション』

  • (株)コーセー

「DECORTÉ AQ」のクッションファンデーション。角型であることにこだわった。角型は、丸型と比較して機密に関する難易度が高いが、面での塗布、均一な膜の形成、少ない手数でのメイクアップなどの利点がある。閉じた状態では、2重キャップがついた内ケースを、外ケースが抑え込むことで、気密性を高めている。また、フックピースを押し込むと内ケースも同時に開く構造にすることで、使用時のストレス軽減にも考慮した。

『JILL STUART Happiness Message!!』

『JILL STUART Happiness Message!!』

  • (株)コーセー
  • 統一印刷(株)
  • (株)吉野工業所
  • CP Packaging Co.,Ltd.

気軽に手に取れるように、ラッピング不要の魅力的なパッケージデザインを開発した。審美性とユーザビリティを両立させ、満開に咲き誇る花々をイメージしたオリジナルパターンと天面にあしらった立体のお花で、贈る側も贈られる側もワクワクするような、ギフトとしての高い価値を創出した。立体のお花は装飾的な役割だけでなく開封口を兼ねており、ワンタッチで開閉できる。箱の内側にもオリジナルパターンを敷き詰め、開けた時のサプライズ感を演出する。

『est Biomimesis Veil』

『est Biomimesis Veil』

  • 花王(株)
  • (有)バウ広告事務所

糸状の化粧液を吹き付け肌上に薄い膜をつくるFine Fiber Technologyという独自技術を使用した全く新しい美容商品。たった1本の糸によってできる膜の有機的な形状と、ブランドモチーフであるヒーリックスデザインをリンクさせ新たな形とグラフィックを生み出した。美容液として使うヴェールエフェクター容器や極薄ヴェールを吹きつけるヴェールディフューザー形状ではそのグラフィックを使用しながら有機的な立体にし、外観の美しさと使いやすさを両立。個箱では1本の糸が幾度も交差するとできる膜の柔らかいイメージを銀の繊細な線のグラフィックで表した。 ※エストブランドの「美の連続」という思想を表した螺旋のモチーフ

『Les Merveilleuses LADURÉE 白鳥シリーズ』

『Les Merveilleuses LADURÉE 白鳥シリーズ』

  • (株)アルビオン

メルヴェイユーズ(18世紀後半フランスに実在した貴婦人たち)がこよなく愛したと伝えられる水色と真っ白を貴重とした“白鳥”をモチーフにし、気品溢れるパッケージの限定コレクションを展開し、メルヴェイユーズらしいホリデーを演出した。優美で洗練された白鳥をテーマに、水色のシリーズ(ポーチ、缶のコンパクト、リップスティック)は白鳥のいる水辺の朝の風景を、白いシリーズ(陶器のポット)は、優雅で上品な白鳥をメルヴェイユーズらしく表現した。

トイレタリー包装部門賞

『ココンシュペール』

『ココンシュペール』

  • クラシエホームプロダクツ(株)

容器の安定性と残量抑制という機能を維持しながらも、より進化したデザインにするために商品のデザインソース自体をクラシカルな「シルクのドレスを着た女性」から「現代の女性像」へと変更しデザインした。ボトルはPETのブロー成型で製造されており、有機的な螺旋を伴う造形を金属型から抜ける様、変形パーティングライン設計で対応している。印刷範囲に関しても、デザイン性に配慮しながら最低限を確保した。

『ギャツビー スマートクリアミスト』

『ギャツビー スマートクリアミスト』

  • エイシンク(株)

コンパクトで使いやすく、環境にも配慮したパッケージとなることを目指した。コンパクトな外径なので持ち運びに適し、服を着たままでも気軽に使用できる。手動ポンプ式スプレーなので音が静かで、環境にもやさしい。パッケージは、紙台紙にシュリンクした本体を接着した簡易包装で、店頭でわかり易く、衛生や安全性も確保している。横置き時の転がり防止の、三角形の突起はデザインのアクセントになっている。

『グレイス ワン リンクルケア』

『グレイス ワン リンクルケア』

  • コーセーコスメポート(株)

幅広い世代にアプローチする、シワ改善オールインワンクリーム。高機能化粧品としての登場感・期待感を演出する。キャップはジュエリーウォッチの文字盤がモチーフで、使うたび(キャップを回すたび)肌年齢を巻き戻すことをイメージされ、この商品がシワに悩む女性に寄り添い、励ます存在であるよう願いを込めた。箱にはキャップデザインを幾何学模様として利用し、計算された処方・確かな効果感を表現した。

日用品・雑貨包装部門賞

『緩衝機能付き包装材』

『緩衝機能付き包装材』

  • TSK(株)

紙混成合成樹脂「MAPKA(マプカ)」を材質とした緩衝機能付き包装材。箱表面は真空成形により凹凸を設け、緩衝性能をもたすと同時に、組立時のロック・折り曲げによる変形を回避する形状としている。内装材と一体化構造で、ネスティング保管が可能で保管スペースの削減ができ、包装時は簡易に組立が可能である。内側緩衝部は、アンダーカット構造により商品をホールド・固定でき商品形状に応じて形状を専用設計可能である。

『ハコデガード』

『ハコデガード』

  • (株)サガシキ

コロナ禍における医療現場でのフェイスガードに不足に対応し、ヘアキャップとゴーグルの機能を兼ねた防護用「使い捨て」フェイスガードを開発した。頭頂部側の開封口を折り込むだけで、誰でも簡単に組み上がる。使用後は「畳んで捨てる」だけ。口、鼻、目、髪の毛にいたる頭部全体を覆い、サイズや男女の区別のないフリーサイズで対応。マスクだけでは覆えない首元までをカバーし、側面アーチが肩の曲面に添い、前傾姿勢やお辞儀もできるので、作業がスムーズに行うことができる。

『まるいのまもるくん(円筒形割れ物製品の緩衝材)』

『まるいのまもるくん(円筒形割れ物製品の緩衝材)』

  • 大石産業(株)

作業性の向上と輸送時に内容物の破損が生じないこと、さらには脱プラスチックを目的として段ボールでの円筒形製品の梱包に適した緩衝材を考案した。内容物を外装箱の中心に固定し、周囲方向全てに均等の緩衝距離(16mm:DF2枚分)を持たせることができる仕切りを作成し、1つの製品の梱包にこの仕切りを2ピースと天底パットを使用する。段ボールのシートに罫線とハーフカットを入れたシンプルな形状であるためロスも無く環境面にも配慮している。

贈答品包装部門賞

『高野山麓の胡麻だけを使用した、純国産のごま豆腐「極」のお土産パッケージ』

『高野山麓の胡麻だけを使用した、純国産のごま豆腐「極」のお土産パッケージ』

  • ワコン(株)
  • 角濱ごまとうふ総本舗
  • (株)クラウンパッケージ

高野山麓の地場で栽培した希少な白ごまだけを使用したごま豆腐のパッケージを開発した。「極」を専用個箱に入れ、専用の醤油と商品の魅力を伝える冊子を身・蓋形状の箱にセットし、横開きのスリーブで包む。開けると、裏側に施してある高野山の風景が目の中に入ってくる。製品の高い価格に見合う、高級感かつ高野山を代表するお土産パッケージとなっている。

『ブランドイメージにマッチ!高級ギフトにピッタリなヒンジ型パッケージ』

『ブランドイメージにマッチ!高級ギフトにピッタリなヒンジ型パッケージ』

  • (株)パティスリー銀座千疋屋
  • (株)クラウン・パッケージ

ネット販売がメインのパティスリー銀座千疋屋のプリン詰合せのギフト箱。宝石箱を開けるような構造により、商品が際立つ魅せ方を実現できた。マイクロフルート段ボールを用い緩衝性の効果と輸送時に瓶を保護できる仕切構造を開発。表側には清楚な白にワンポイントの金箔押し、裏側にはイメージカラーに近い水色の色紙を使用し、白インクでロゴマークの印刷を施した。開封すると蓋が起立した状態を保てるため、ネット画面でバックの水色に商品が映え、ブランドロゴのシンプルなデザインにより高級感を演出される。

『まるっとまと 南郷トマト果汁 100%ジュース』

『まるっとまと 南郷トマト果汁 100%ジュース』

  • (株)文化メディアワークス
  • (株)食農価値創造研究舎

まるっとまとは、福島県の物産店や南会津地方の道の駅で販売されており、観光や帰省で南会津地方を訪れた人が思い出とともに手土産として持ち帰る商品として開発・デザインした。特産品である「南郷トマト」を使用し「夏トマト」「秋トマト」「夏秋ブレンド」の3種類の味わいが楽しめる贅沢なトマトジュース3本セット。南会津地方の赤いトタン屋根の民家をイメージした手提げ箱で、農家のおじいちゃん、おばあちゃん、孫娘というかわいいイラストが覗き、楽しい商品イメージを創出している。

『奈良いちごラボ ゴールドプレミアムコレクション』

『奈良いちごラボ ゴールドプレミアムコレクション』

  • (株)高木包装

希少価値の高い苺(古都華・淡雪・パールホワイト)を生産及び販売している奈良いちごラボは国内・海外(アジア圏)の富裕層向けの3段お重箱の苺ギフトボックス「ゴールドプレミアムコレクション」を開発した。特に奈良いちごラボの苺はアジア圏での需要が高く、輸出に力を入れている。資材・パッケージは海外のターゲット層の嗜好に合わせ何度も試作を繰り返した。最高級の苺を引き立たせるようゴールドの素材や色にも拘り、最高級のパッケージに仕上げた。

『中空ステンレス フォーク&スプーン』

『中空ステンレス フォーク&スプーン』

  • (株)ケイジェイシー
  • 和多田印刷(株)

子供でも持ちやすいフォーク&スプーンの独自形状と軽量感を訴求するため、特徴的な商品シルエットをできるだけ隠さず、浮いたようなイメージを持たせながら、輸送時にはずれないように固定する構造を開発した。商品持ち手部分の断面形状にフィットさせ、90度折り曲げた頂点を最適化することで軽くひねりながらセットするだけでしっかりと固定できる。また、中仕切りの底面に角度を付けたり、身箱の外に回り込ませて固定することで、パッケージの中側に発生する影を減らし、商品を明るく見せるように調整している。

『クラウンメロン中東向け紙器箱』

『クラウンメロン中東向け紙器箱』

  • 静岡県温室農業協同組合クラウンメロン支所
  • ダイナパック(株)

青果物の輸出を拡大するクラウンメロンは中東ドバイ・カタールの富裕層への市場拡大を目的に、アラブの王族に献上する最高級メロンにふさわしい紙器箱を開発。台座に乗せたままマスクメロンの容姿や最高の魅力である網目模様を鑑賞できる箱とし、青果の枠を超越し宝飾品を包む高級感を追求した。また、地域振興も重要なテーマであり商品から包装資材まで袋井市で完結させる。台座の布貼りは地元の社会福祉法人が担当し、特産品がつなぐ「農・工・福連携」を果たす。

POP・店頭販売包装部門賞

『TRANS AD BOX』

『TRANS AD BOX』

  • JPコミュニケーションズ(株)
  • 土屋工業(株)

輸送資材と陳列用什器の機能を併せ持つ一体型資材を開発した。梱包箱が陳列什器化し輸送ラインが一本化する最大の利点と共に、輸送・開梱/組み立て・陳列において、従来と大きく作業性や、輸送・陳列時の見え方が変わらない。輸送時は、陳列時に有効となる印刷面が全て内側になるため、梱包箱と外観はほぼ変わらなく、陳列時には外観ほぼ全てが印刷面で隠される為、輸送時必要な送り状も剥がす作業が不要である。

『プチシャイン® フラワーケース』

『プチシャイン® フラワーケース』

  • 川上産業(株)
  • 青山フラワーマーケット

お花の店頭販売用ディスプレイ及び持ち帰り用途としてのケースを開発した。単一素材からなる製品であり、糊やテープといった接着部材を用いずに組み立て可能。構造がプチプチ®と同じであるため、粒の部分に光があたると乱反射することに加え、製品形状が丸みを帯びていることにより、内容物の美粧性を良くする。持ち運び用の取っ手がついており、製品側面についている穴に差し込んで収納も可能。また根本がミシン目になっていることから、切り離すこともできる。

『パンフレットスタンド』

『パンフレットスタンド』

  • (株)エム・ディー・エス
  • 森紙業グループ

店舗でパンフレットを手に取って頂くため、興味を引く特徴的な形状のパンフレットスタンドを開発した。組み立て式のため、取りやすい高さ(約1m)に調整でき、各店舗へコンパクトに発送することができる。商品のイメージに合わせて、マネキンの側にディスプレイ展示することで、演出のアクセントとなる。

『ハイヒール化粧箱(個売りチョコパイ)』

『ハイヒール化粧箱(個売りチョコパイ)』

  • (株)ロッテ

店頭陳列の化粧箱で、製品を見えやすくするために開封後の蓋を利用して化粧箱を傾ける構造を開発した。蓋の手前部分はPOPになり、奥側は後方に折りたたみ、化粧箱を支えるハイヒールのような形状となる。蓋の開封から組み立てまで簡単に作業でき、ブランクから製函、封緘する現行の自動ラインをそのまま使用できる構造とした。

『鏡開きキット』

『鏡開きキット』

  • レンゴー(株)
  • サッポロビール(株)

改元祝いのキャンペーンに株式会社カインズ限定で販売した「鏡開き型の箱」と「木槌」のキット。ヱビスビール24缶の箱買いの景品として、数量限定で貼り付けた。ヱビスビールのおめでたい華やかなブランドイメージと日本の伝統的な鏡開きを、改元のお祝いムードとうまくマッチさせた。また、天面の木目調のフタは、まるで本物の木のフタを叩いたような感触と、音の再現性にもこだわり、鏡開きを体験できる工夫をした。

『鹿が食べても害が少ない「鹿紙(しかがみ)」を使用した紙袋』

『鹿が食べても害が少ない「鹿紙(しかがみ)」を使用した紙袋』

  • (株)ナカムラ
  • (株)ならイズム
  • 文洋堂
  • 千代田明和ダンボール(株)

奈良公園周辺に生息する国の天然記念物「奈良の鹿」が、人が捨てたポリ袋を食べて死ぬケースが多発していることを受け、鹿が食べても害が少ない「鹿紙(しかがみ)」を使用した紙袋を開発した。「鹿紙」は鹿せんべいの材料でもある奈良県産の米ぬかと牛乳パックの再生パルプを配合して作られ、鹿が食べてしまったとしても日本食品分析センターにて安全性を確認済である。奈良市観光協会、奈良中央信用金庫が鹿紙の導入を決めるなど、取り組みへの共感の輪が広がりつつある。

『トレーディングカードゲーム 梱包箱』

『トレーディングカードゲーム 梱包箱』

  • カネパッケージ(株)

家庭用ゲームの世界観を落とし込んだトレーディングカードのコレクション性を重視し、「置いて飾れる」インパクトのある外装箱を考案した。作品上のロゴデザインの形状に沿って五角形の箱形状とし、中身を見せながら安定して置く事ができ、蓋はダブルロックで不用意に空いてしまうのを防ぐ。内装材は1枚で組立て可能。製品を底面から浮かし、落とした時の衝撃緩和や製品の角には負荷が掛からないような構造とした。またカードを斜めに持ち上げて取り出す事でカードの四隅や側面に傷が付いてしまう事を防止する形状となっている。

輸送包装部門賞

『縦型カップ麺(20食)易開封ケース』

『縦型カップ麺(20食)易開封ケース』

  • 日清食品HD(株)
  • 王子コンテナー(株)

縦型カップ麺の輸送箱は、1ケースに20食入りが主流であるが、高さが低くサイズも大きく開封しにくい。このためカットテープやジッパーカットを使用しているが開封作業には慣れが必要であり、また廃棄時にカット部が残り手間となる。そこで易開封ミシン目と罫線加工により、開封作業時間を約85%、また開封から解体までの作業時間を約40%削減し、廃棄時の切れ端発生も防止した。

『COEDO 輸送用段ボール箱』

『COEDO 輸送用段ボール箱』

  • (株)エイトブランディングデザイン

川越のクラフトビールブランド「COEDO」の輸送用段ボール箱のリニューアル。FSC森林認証紙へ変更し、コスト削減のためスミ1色で印刷。ただし、ブランドイメージを低下させないデザインを目指した。商品外観のアートワークを配して直感的に中身を伝え、グローバルにするため、アートワーク内に世界の「乾杯!」をタイポグラフィーであしらった。

『ブレンディ®ボトルコーヒー用2方式簡易開封段ボール』

『ブレンディ®ボトルコーヒー用2方式簡易開封段ボール』

  • 味の素AGF(株)
  • レンゴー(株)

従来の段ボール箱は、店舗の棚出し・陳列の開封作業に時間を要し、開封に必要なプラスチックテープは分別廃棄の必要があった。そこでプラスチックテープを廃止し、開封作業を改善した箱を開発した。箱の天面、側面に開封用ミシン目を設け、棚出し時は天面、ケース陳列販売時は側面開封と、2 WAY OPEN機構とした。この結果、より軽い力及び短時間で開封可能とし、環境課題となっているプラスチックは約2トン削減した。

『通販ギフト用段ボール箱』

『通販ギフト用段ボール箱』

  • (株)アイザック

産直通販の人気が高まる中、生卵のギフト用段ボール箱で、出荷・開梱・解体の作業性を向上し、内容品保護性を維持し、安価であり、封函テープや送り状ラベルの分別が容易な箱を検討した。差し込み構造で容易に蓋が仮止め・組立てが出来る。また箱横面のジッパーにより封函テープを剥がすことができ、解体も直感的で、かつ高い保護性を実現した。

『2種ワインハーフボトル6本入共通箱』

『2種ワインハーフボトル6本入共通箱』

  • コムパックシステム(株)

径と長さの異なる2種のボトルを共通の箱に収納する仕切りを設計した。仕切り材を工夫し縦入れから横入れ収納にすることで、1枚で6本のボトルを仕切り、品質保持と積載輸送効率、保管スペースが向上。ボトルの入れ方で同じ箱に収納可能となった。従来比で箱容積23%減、仕切り材料37%減に成功した。

『軽井沢高原ビール3缶入り箱』

『軽井沢高原ビール3缶入り箱』

  • (株)ヤッホーブルーイング
  • 河原紙器(株)

箱にセット販売する缶ビールの賞味期限は、箱に印字又は缶底部の表示を見せる必要がある。本製品は消費者が様々な商品を選択し、箱にセットするため事前印刷等はできない。そこで箱の底部面積の22%以上を占める穴を缶底部に配し、新しい構造で底部を機械貼りすることで、賞味期限が見え、かつ従来以上の機能性、簡便性を有した箱となった。

『EPSスマートクーリングコンテナ』

『EPSスマートクーリングコンテナ』

  • トーホー工業(株)

断熱性の高い発泡スチロール製の容器とパレットを組み合わせた、大型保冷輸送資材である。主な用途は農産物など保冷輸送が必要な貨物、また一時的に保冷環境が必要な品物に対し、簡易的に保冷環境を提供することができる。軽くて組み立てが簡単なうえ、使用しない時はコンパクトに折りたたんでおける。また貨物の形状に合わせて高さの調整が可能である。

『ナチュレ恵 megumi 向けクレート』

『ナチュレ恵 megumi 向けクレート』

  • 雪印メグミルク(株)

「ナチュレ恵 megumi」は、専用クレートを用いてパレット保管・輸送している。当社では、環境負荷低減の取り組みの一環として、本クレートの使用樹脂削減、及びパレット積載効率向上に向け、検討を行った。クレートの使用樹脂削減については、底面を中心に軽量化を図り、運用上影響のない強度を保持しつつ、約14%の樹脂量削減を実現させた。また、商品とのヘッドスペースを低減させ、積載効率を10%以上向上させた。

『TWO[V]カートン』

『TWO[V]カートン』

  • 大王パッケージ(株)

平箱で段ボール使用面積はそのまま、箱強度をアップした段ボール箱を開発した。両側面フラップに罫線、端にカット加工を施してフラップを折り込む構造により、箱強度を約20%アップすることができ。箱強度アップにより、その分の材質の見直しが可能となり、コストダウンが見込まれる。また箱の側面の折り込みにより、商品取り出しも容易となった。

『年末商材ディスプレイ形状』

『年末商材ディスプレイ形状』

  • (株)トーモク
  • 月桂冠(株)

年末商材である本製品を他の正月商材と併設して本製品を陳列すべく、外装箱に酒類表示を付加しPOPとしても使用できる形状とディスプレイ機能を合わせた箱型の開発を行った。長側面部の印刷が酒類表示看板となり、POPとしての機能を有している。POPを活用することで酒類売り場以外でも本製品の陳列が可能となり販路拡大に貢献した。

『マルチ対応 宅配用ビンケース』

『マルチ対応 宅配用ビンケース』

  • 豊通ニューパック(株)

飲料用ビンの宅配用ケースでビンのサイズが違っていても共通で使用できるケースである。外箱と中材、中フタの3ピースからなる包装材で、中材のスリットと中フタの突起によるラッチ構造を作り、アジャスターの機能を付加することで任意の場所で固定できる構造にした。また、ラッチ構造は内側から力が加わると中フタが広がり、より強くロックがかかる構造となっているため、輸送時の振動に強い構造となっている。

『一発開封!タピオカミルクティー』

『一発開封!タピオカミルクティー』

  • 安曇野食品工房(株)
  • 王子コンテナー(株)

カップ飲料の段ボール梱包は、流通時の商品保護はもちろん、短時間で開封・品出し・陳列・廃棄作業ができることを求められる。新開封形状では、天面の半円切込み部分に指を入れ、一気に引き上げるだけで天面開封が可能。作業時間はわずか『2秒』。単純な形状のため、直感的に開封手順がわかるのもポイント。開封作業による端材が発生せず、廃棄も容易となった。

『明治 たけのこの里パウチ 外箱』

『明治 たけのこの里パウチ 外箱』

  • (株)明治
  • シグマ紙業(株)

従来のスタンディングパウチの外箱は、箱内に無駄な空間が多く、内容量に対するサイズも大きく、輸送効率も悪かった。そこで6袋入りのパウチの半分を逆に入れることで無駄な空間を減らし、約40%の外箱体積を削減し、用紙面積も約35%削減に成功した。開封時はジッパーを破り、左右に開くことで3袋×2列のトレイとなり、陳列しやすい構造とした。

電気・機器包装部門賞

『段ボール花びらクッション』

『段ボール花びらクッション』

  • ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ(株)

平たい円筒形の内容品(マイク)を保護する為の包装材である。段ボールシート1枚で全方向の緩衝保護性を持ち、環境対応、輸送保管スペース、量産組立性、開梱性、部品製造性も考慮した。平たい円筒形の製品を花びら状のシート1枚で包み、全方向を保護した。また各側面の緩衝距離の縮小化し、取り出し時に本体が抜け落ちないようにも配慮した。

『浄水器梱包のオール段ボール化』

『浄水器梱包のオール段ボール化』

  • 日本トーカンパッケージ(株)

製品である浄水器が新しい仕様で発売されるのに伴い、従来底面に使用していたポリプロピレン製緩衝材を廃止し、オール段ボール化包装を開発した。5つの段ボール部品で構成され、組立作業も容易、特に製品を固定する組立てパットに6ヶ所の底上げ機能を追加することで緩衝機能を持たせ、従来の緩衝材の代替とし、製品を保護している。

工業包装部門賞

『色素増感太陽電池(ガラス素材)の包装箱』

『色素増感太陽電池(ガラス素材)の包装箱』

  • (株)リコー
  • SBSリコーロジスティクス(株)
  • (株)サンエコー

板状ガラス素材の製品の包装で、より省資源で作業・輸送・保管効率が高く、意匠性にも優れた梱包箱の開発に取り組んだ。この結果シンプルな構造で箱内の空隙の最小化と緩衝材の内包を不要とし、上積み保管が可能。また封緘テープを使わずワンタッチで蓋を閉じることが可能で、3種類の製品サイズに対し、適切な入数とすることで、持ち運びが容易な包装とした。

『部品搬送用トレイ』

『部品搬送用トレイ』

  • TSK(株)

部品の工場間輸送に使用するトレイである。従来はPE製の個装、段ボール製のインナー及びアウターボックスの3重構造のため作業時間を要し、使用後は廃棄されていた。そこで廃棄物量、作業時間の改善を目標に開発を行った。真空成形トレイとプラスチック段ボールのアウターボックスによるリターナブル仕様とし、廃棄物を削減し、また作業性も改善した。

『輸出給湯器の包装改善』

『輸出給湯器の包装改善』

  • リンナイ(株)
  • (株)マルイチ

従来製品は、本体とフロントパネル(以下FP)が別梱包の1商品2梱包の仕様だった。またFPは3種類のサイズがあり、部材も多かった。そこでモデルチェンジを機に1梱包化し、部材点数・梱包作業時間・在庫スペースの削減を考えた。部材は、納品時は折りたたみ、梱包時は簡単に組立ができ、物流効率、保管効率アップに繋がる。段ボール使用量も削減した。

『塗装乾燥時間短縮対応アルミホイール梱包箱』

『塗装乾燥時間短縮対応アルミホイール梱包箱』

  • (株)サンリツ

自動車のタイヤホイールの修理は、専門業者で行うが、塗装が乾くまで24時間が必要である。このため修理業者に返却に要する時間も増える等の課題があった。このため、塗装部が他に接触しない、ホイールを底部のみで固定する方法を開発した。塗装部がどこにも触れず、塗装後すぐに梱包可能となり、専門業者から修理業者への輸送時間で乾燥が可能となった。

『大きく異なる形状の洗面器包装の集約化』

『大きく異なる形状の洗面器包装の集約化』

  • (株)LIXIL
  • (株)トーモク

洗面器は小ロット生産のため、包装材の共通使用が望ましい。今回検討した3品種は兄弟品番であるが、寸法や形状が大きく異なった。そこで段ボールパットの折り曲げ加工で包装部材を共通化し、同じ緩衝材・設置手順で固定でき、包装作業者の混乱もないよう配慮した。また付属品収納区画を天面パットに集約し、包装材の点数を抑えることに成功した。

『ノートPCバッテリー用発送箱/緩衝材』

『ノートPCバッテリー用発送箱/緩衝材』

  • 森紙業グループ

一般顧客向けバッテリー交換用の往復箱の設計を行った。全国へ発送(空輸・船便含む)できる梱包仕様、再梱包の容易さも考慮した。バッテリーサイズが荷札より小さく、形状が左右非対称のため、巾を確保しつつ固定でき、容易に梱包・返送できる緩衝材の仕様とし、ベロの差し込みだけで開梱・再梱包可能とした。外箱は荷札が貼れる最小サイズとした。

『うるるユニット用 化粧パネルの包装設計』

『うるるユニット用 化粧パネルの包装設計』

  • ダイキン工業(株)
  • 王子コンテナー(株)

業務用無給水加湿ユニット「うるるユニット」用パネルという平らな製品のオール段ボール包装を設計開発した。貼り加工の不要な緩衝材と、テレスコープ形(0300)の外装箱とを組み合わせ、緩衝材は組立・製品へのセットも容易なものを4コーナーに配置した。前後左右上下の6方向を効果的に緩衝保護でき、1種類に共通化も実現。製品保管段積数も20段を実現した。

『窓ガラス輸送の紙化梱包』

『窓ガラス輸送の紙化梱包』

  • (株)タナックス

窓ガラスの輸送は、従来鉄製の専用パレットを用いていたが、出荷・返送などで多くの費用が発生するため、ワンウェイの紙化を検討した。大型重量物であり、積載・固定法など検討した結果、上下の受けに紙管を用いたパッドを、外箱は0200形として作業性に配慮した。また梱包中もガラスを自立可能とさせたほか、サイズ違いのガラスにも対応可能とした。

『自動車用電子部品集合包装の“カイゼン”』

『自動車用電子部品集合包装の“カイゼン”』

  • アイシン精機(株)
  • 中央紙器工業(株)

組仕切りによる従来仕様から、コスト及び梱包作業性改善に取り組んだ。従来9部材による組仕切りから、1枚のシート形状とし、組立時間を実質ゼロに改善。包装形態を最適化し、規格箱にシートを折り曲げ、セットして緩衝構造を形成し、梱包作業性が向上。製品固定法を見直し、製品と包装材の接触部を削減し、製品同士のクリアランスを増やし、品質保持に貢献。

『洗面カウンターのフレキシブル梱包』

『洗面カウンターのフレキシブル梱包』

  • 浅野段ボール(株)

顧客ニーズの多様化に対応し、多品種・小ロット化する洗面カウンターを少ない材料で、またサイズ違いの商品にも対応する包装材を開発した。スリーブ、天パット、サイドパッド、固定材の4部材で構成され、最大の洗面カウンターに合わせたスリーブに、商品毎に段ボール製固定材の位置や数を使い分け、商品ごとに異なる間口、奥行き、開口部の保護に対応した。

『小型産業用PC【3機種共通化包装】』

『小型産業用PC【3機種共通化包装】』

  • 萩原テクノソリューションズ(株)
  • 刈谷紙器(株)

小型産業用PCを3機種の生産に際し、包装材の共通化検討を行った。製品本体は直方体で高さが異なるだけだが、突起部や接触禁止箇所はそれぞれ異なる。そこで内材の受け材が製品の高さにより3段階に変形可能とし、製品を上下から挟み込むことで固定する構造とした。この結果、オール段ボール製で、十分な緩衝性を持つ外装及び内材を各1種類で実現した。

『衝撃値低減仕切り』

『衝撃値低減仕切り』

  • (株)トヨコン
  • (株)日立製作所

サイズ、重量が異なる製品6点(通信機器モジュール)の輸送包装として、段ボール材で従来と同様の安全性を確保出来る包装を開発した。仕切り材の「緩衝窓」により、面落下のG値を25%減少、また接触部の応力分散により脆弱突起部の保護を図った。さらに仕切り材の折りたたみにより、保管スペースが約80%、また輸送費も約34%削減した。

『精密減速機の輸送用包装材(支持部材)仕様改善』

『精密減速機の輸送用包装材(支持部材)仕様改善』

  • (株)ユーパック

精密減速機の輸送で、段ボール製底パットに積層段ボールを貼り合わせた支持部材を使用しているが、輸送効率が悪く、包材置き場も必要とした為、包装仕様を改善した。段ボールを半切り加工した二重構造の積層を構成することで、平板での納入が可能となり、包材置き場も縮小でき、使用材料も少なく貼り加工も不要となり、作業性やコスト改善に成功した。

『段ボール緩衝材を用いた精密重量物包装』

『段ボール緩衝材を用いた精密重量物包装』

  • 京セラドキュメントソリューションズ(株)

新規開発を行ったA4複合機用両面自動原稿送装置は、精密重量物でありながらコンパクトな為、緩衝材で受けられる領域が狭い。SDGsを意識し、緩衝材には発泡樹脂ではなく段ボールを採用した。緩衝性能を上げる為、段ボールの折り形状を工夫し社内試験基準を満たす包装を開発した。同時に同等重量製品と比較し、コストを25%下げることができた。

大型・重量物包装部門賞

『アジャスター着脱式緩衝材』

『アジャスター着脱式緩衝材』

  • (株)日立物流

重量製品で、底部にキャスター及びアジャスターがあり、輸送時はキャスターを台木で浮かせ、製品を固定していた。しかし開梱時は台木を抜く際、機材や作業スペースを要し、安全上の課題もあった。そこで発泡PE製緩衝材を開発し、アジャスターに取り付けて製品を浮かせ、また開梱時は製品を浮かせずに取り外しが可能となり、これらの課題を改善した。

『脱プラスチック化を実現した梱包箱』

『脱プラスチック化を実現した梱包箱』

  • 王子インターパック(株)

従来製品の包装は、緩衝材に発泡プラスチックを使用しており、発注や資材置き場などが課題となり、SDGsと物流トータルコスト削減の視点で改善を行った。外装と内装にハイプルエースを使用し脱プラスチック化、段積みを可能として保管スペース及び輸送効率を改善、さらにリターナブル運用で年間物流コストをトータル27%削減することができた。

『SDGs目標達成に貢献~自走ラジコン動力噴霧器のオール段ボール包装』

『SDGs目標達成に貢献~自走ラジコン動力噴霧器のオール段ボール包装』

  • (株)丸山製作所
  • ナビエース(株)

従来の包装は木材を使用しており、輸出の際は検疫のため燻蒸処理が必要であり、廃棄物としての処理も必要だった。木パレットから、強化段ボール「ナビエース」を使用したオール段ボール包装とすることにより、強度を維持しつつ包装材のCO2削減、胴枠により段積みを可能とし、輸送・保管効率改善によりCO2排出量を削減。さらに包装材の削減や作業の簡素化も実現し、SDGs中の4項目に対し効果を出した。