日本パッケージングコンテスト2025
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Asahi Soft Drinks Co.,Ltd.TOMOKU CO.,LTD.JA YatsushiroRengo Co., Ltd.TOMOKU Co., Ltd.31材質合理化の胴膨れ対策として一般的な「面で押し出し胴膨れを目立たなくさせる方法」では、アセプティックボトルのように歪むことで強度を発揮する製品に対しては、外装箱が歪んだ後に中身製品が強度を発揮する可能性があり、保管時の座屈や倒壊の危険が考えられました。当該品は①中身が強度発揮する歪量に合わせて外装箱を“あえて”歪ませることで、中身+外装で強度を最大化。②強度発揮後の膨れは面で押し出し目立たなくさせる。この2つの機能により、材質合理化が可能な形状を開発しました。また製造時のけい線位置や深さのばらつきについては「CAE解析」を活用することでラボ評価のみでは検証できない性能評価も実施いたしました。トマト4kg箱で既に導入されている当社開発の『Lロックトレイ』は、従来の一般的なトレイと比べて省面積化を図ることができる。さらなる省資源化を図るため、段ボールの抜き工程で、落ち屑となっていたスリット部を利用し、ケースの四隅に極細ヒレを追加することで構造的強化を実現した。ヒレの形成は、先に形成した三角額縁の内側に沿いながら自動で折り曲がるため、作業工数が増えることもなく、当社開発の専用トレイ成形機をそのまま使用することができる。積載保管時の安全性とコスト低減を両立した段ボールケースです。重量物や高い保護性能が求められる場合、段ボールの材質は強いものが選択される傾向にあります。材質が強いものは剛性もあり、テープ貼りなどで封函する際、フラップの反発が大きくなります。本形状は外フラップの角部に追加けい線を施すことにより、内外フラップの反発を抑えることができます。反発の抑制によりフラップの浮き上がりを防止し、フラットになることで、積載時の荷崩れ防止や荷姿安定に貢献します。また、フラップけい線が段違いの場合は、当形状を使用しストレートけい線へ変更することで強度が向上し、材質ダウンによるコスト削減が可能となります。アサヒ飲料株式会社株式会社トーモク八代地域農業協同組合レンゴー株式会社株式会社トーモクTransport Packaging AwardLightweight without bulging! CAE-assisted 2L PET packaging boxTransport Packaging AwardEco-Efficient L-Shaped Lock TrayTransport Packaging AwardSuppress Flap Rebound for Stable Packaging! Anti-Rebound Scoring Line輸送包装部門賞『軽量化しても胴膨れさせない! CAEを活用した2L PET用包装箱』輸送包装部門賞『省資源 新型『Lロックトレイ』』輸送包装部門賞『フラップの反発を抑えて荷姿安定!安全・省コストな「反発防止けい線」』

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