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平成24年日本の包装産業出荷統計の概要
公益社団法人日本包装技術協会
Japan Packaging Institute
はじめに
この統計の目的は,わが国で出荷される包装・容器の出荷金額・数量および包装機械の生産金額・数量を年別に調べ公表することにより,包装産業の現状と今後の動向を知るための基礎資料に供することにある。
1.包装産業の規模
平成24年の包装産業の規模を示す出荷金額と数量の総計は次の通りである。(表1~表3)
(1)金額
1 包装・容器出荷金額 | 5兆6,454億円 |
前年5兆7,697億円 前年比97.8% |
2 包装機械生産金額 | 4,330億円 |
前年4,279億円 前年比101.2% |
合計(1+2) | 6兆0,784億円 |
前年6兆1,976億円 前年比98.1% |
(2)数量
1 包装・容器出荷数量 | 1,837.8万トン |
前年1,883.3万トン 前年比97.6% |
2 包装機械生産数量 | 365.7千台 |
前年359.8千台 前年比101.6% |
2.包装・容器の出荷金額
平成20年~平成24年の出荷金額について,材料別の統計表を表2に示した。
出荷金額は,平成4年以降減少傾向に,平成16年以降,平成20年まで増加傾向を示し,平成21年はマイナス成長で,その後,平成23年まではほぼゼロ成長であった。しかし,平成24年は,東日本大震災の後遺症,経済情勢による影響と思われる,わずかな低下傾向が認められた。
構成比については,紙・板紙製品の43.3%,プラスチック製品28.8%,金属製品16.6%,ガラス製品2.2%となっており,前年とほぼ同様な構成比を示している。
3.包装・容器の出荷数量
平成20年~平成24年の出荷数量について,材料別の統計表を表3に示した。
出荷数量の前年比も,出荷金額と同様で,平成24年は,東日本大震災の後遺症,経済情勢による影響と思われる,わずかな低下傾向が認められた。
構成比についても,紙・板紙製品62.2%,プラスチック製品18.9%,金属製品8.7%,ガラス製品7.0%となっており,前年とほぼ同様な構成比を示している。
〈付記〉
- この統計は,経産省他官庁統計,日銀統計,包装産業関連諸団体統計および個別企業情報などを基にしてまとめたものである。
- この統計は,わが国で出荷された包装・容器および包装機械についてまとめたものである。なお,輸入原材料は,この統計に含まれるが,最終形態(包装・容器)で輸入されたものは含まれていない。
- 参考に,輸出入構成比の高い包装材料・製品および印刷統計を付表として添付した。
(詳細については「包装技術」6月号をご参照ください。)